9/25(金)の日記に遡りますが(w)、ワイズマン特集の最終日、日本初公開という『エッセネ派』を観て来ました@ユーロスペース。
(結局、どうにも情けない映画鑑賞となってしまったのだけど、とりあえず…)
Essene
監督:フレデリック・ワイズマン
1972年/89分/モノクロ
ベネディクト会エッセネ派の僧院の日常を追ったドキュメンタリー。
場内はほぼ満席状態で、最前列の席にて鑑賞。妙に神父様や修道士のどアップが続き、かなり苦しい前半戦であった。
心を病んでいるような、悩み多き人たちが各々の想いを語っている。スピリチュアルなセッションで癒された体験は修道院での生活と近いものであるとか…(途中で頭がぼんやりしてきて間違ってるかもしれないけど)?
そして、いきなし神父だか修道士だか「名前で呼ばれるのは尊敬されてない感じで許せない!」とか言いながら「ハエ叩いていいですか?」とハエをバンバン叩き始めたり…、鬱病のラッセル・クロウみたいな修道士が修道女相手に「愛されたいのに傷口をえぐるような悪口を言われて苦しい」とか悩み事を打ち明けながら涙をこぼしたついでにハグしたり、恋人がどーしたこーしたみたいな苦悩を告白して皆に歌いながら撫でてもらったり(まさに手当て、まさに癒し)…
このラッセル・クロウ似の修道士はとにかく悩める男で、それもしょっちゅう女性と一緒にいたりするのだ。
でもって、さぞ禁欲的でつつましい食事風景かと思いきやナチュラルな雰囲気の中で優雅に食べてたり…、スパスパ煙草を吸ってたり…etc
そんなこんなをふぅ~んと眺めながら、全然別の関係ない考えが頭に浮かんだりして…まさにその瞬間に思いがけなく終わってしまった。あれれれ…
それが私にとっての『エッセネ派』でした(涙)。
ちなみにエッセネ派とは何か?…ということで、以下にウィキペディアからの引用を貼り付けます。実は、一般的なカソリックとかじゃないのですね。
* * *
エッセネ派(ヘブライ語: האיסיים)は、紀元前2世紀から紀元1世紀にかけて存在したユダヤ教の一グループの呼称。現代では複数の関連のある集団がまとめてエッセネ派という名で言及されていたと考えられている。呼称の語源は不詳。ファリサイ派から発生したと考えられるが、俗世間から離れて自分たちだけの集団を作ることにより自らの宗教的清浄さを徹底しようとした点で、民衆の中で活動したファリサイ派とも一線を画している。
* * *
カメラはそんな珍しい集団に潜入していたのだ。しかもいつもながら、そこに存在していないかのように…
私も1年半くらい前に牧師さんを撮影したことがあって、確かに普通の暮らしぶりをしていると言えばしていて、ただ、それは日本のオーソドックスな牧師さんだからと思っていたのだけど、エッセネ派のように特殊な場でも人間の行ないや悩みは共通しているのだな。
…そんなわけで、ひさしぶりに写真家の美子ちゃんにも会えて、夜の渋谷で夜ごはんして帰って来ました。ただいま~