日本語タイトルは、”月”。
英語タイトルは、”lunar”。
予告のcrescent : 三日月から改題。
結果的に光の当たった部分が、想定より多かったため。
天体と人の顔や瞳とが移り変わるモンタージュは、
映像ではよくあるが、手描きの技術が伴わなかった。
高望みしすぎて、焦点がぼやけた改題。
当初グリッドスケールを使用したものの、
最終的には大幅に縮んだ。
以前からの懸案事項ではあるが、
顔を傾けると、どうしてこうも形が取れなくなるのか。
未だに大きな課題。
もう一つ、その課題と不可分だが、
支持体に負担を掛けずに画面の明暗を形成するのも課題。
消しては描きの圧力過多のせいで、
この画像を作成後、
新たに修正を加えた際、左上の闇が剥落。
部分的に反故になった。
今後少しづつ修復する予定。
以下に経緯を要約。
使用した鉛筆の種類は、髪の部分が4Bと6B、背景が8B。
髪をある程度描いた後、
縮んだ顔に合わせて、背景に馴染ませるため、
その上から8Bをグレーズしようとしたところ、
表面がなめし皮のようになって上滑りし、
思うようにグレーズできなかった。
既に背景と髪の境に微妙な紙のゆがみがあったが、
力ずくで押し込むように、新たにグレーズしたところ、
とうとう紙が耐えられなくなった。
傾いた顔は、
より周到な計画性をもって取り組む必要がある。
またデッサン力とは別に、
鉛筆の種類の質感の違い、
黒の位相差に、さらに習熟すべき。
主光源に因る、解像度の低い、
おおまかな陰影の方向性に加えて、
その中にさまざまな諧調があり、
見えるという事、即ち光や反射であるから、
その強さ、距離を考慮しつつ、
意識的かつ論理的に細分化しなければならない。
Pencil on paper.
また今回、GIMPを使い半ば遊びで、
大きな星空に小さく月のかんばせが浮かぶ構図
のパノラマ画像も作成。画像URLは下記参照。
●画像URL
上の画像は部分。
パノラマ画像 http://bit.ly/ViUszs
●作業工程ログ
Twitterで相互フォローした上で、
@myenあてにツィートすると、
Evernoteに自動的に記録される。
(2014-02-28 追記 この機能は廃止されたため、直接Evernoteに記録する形に変更)
この方法を使って、
簡便で長く保存でき、かつ公開可能なログを構築中。
EvernoteにWoman XXのノートブックを作成し、
一時的に既定のノートブックに指定しておけば、
後から簡単に作業の様子を概観できそう。
次回、ここでリンクのURLを公開する予定。
●次回予告
女65 crescent : 三日月
次回こそ、
か細いながらあざやかな
三日月を思わせる作品にする予定。
月といえばこの文章を思い出す。
泉鏡花作「風流線」の広告文。
月は山の端を出でたり。
其の光、
哲人を冩して靈に、
佳人を照して神に、
夜刃を射て宇宙に馳す。
雲は芙蓉の如く、
露は珠玉の如く、
湖は鏡の如く、
玲瓏として、一千里。
見よ、
文界の秘境まさに諸君の面前にあらはれつゝあり。
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