2010-10-09

作家紹介その3 クローディア・パルドゥッチ Claudia Parducci このエントリーを含むはてなブックマーク 

クローディア・パルドゥッチは3作品を展示中です。
ホメロスの叙事詩の一節と核実験場の操作マニュアルの一文が同文であることをモールス信号により伝える「Sirens May Sound(サイレンが鳴ったなら)」。一文字ずつ分割されたシンプルな画面はきれいでかわいらしくもありますが、そこには緊張がかくれているのです。
モールス信号シリーズのもう1点は「Silence Eternal Before Us(静寂が永遠にわれらのまえに)」。第二次大戦後、モールス信号が公的な役目をおえるとき、フランスから送信されたさいごのメッセージにヒントを得ています。
クローディアの父はアメリカ海軍でモールス信号の通信士をしていたことから、この「秘密」のコードに親しみを覚え、文字が伝える「不安」や「心配」をアートの土壌で表す方法に至ったというエピソードがあります。
そしてSKYWRITINGシリーズからの「Sirens」も加え、クローディアの世界観が伝わる展示となっております。


クローディア・パルドゥッチ
2003年 BFAカリフォルニア・インスティチュート・オブ・ジ・アーツ
2006年 MFAカリフォルニア・インスティチュート・オブ・ジ・アーツ

http://claudiaparducci.com
http://durdenandray.com
http://eitoeiko.com

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“eitoeikoは東京・神楽坂の現代美術の企画画廊です。”


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