夢の中の連れ合いに送りつけられた荷物の中に、
ブードゥーっぽい呪いの布人形が混じっていたのを見つけて、
呪いを破ろうと思って胴体をはさみで切り刻み、
でも、やり方が間違っていて万が一のことがあるといけないから、と、
顔だけは避けておいた。
で、連れ合いに「破っておいたから」とこともなげに言ったのだった。
はんぱな知識のくせに強気の私である。
万が一、のところでは、人形を送りつけられた連れ合いではなく、
呪いを破った私のほうが切り刻まれてしまうことをかすかに心配していたのだが。
顔だけきれいに残ってもしょうがないと思うのだけどね……。
そういや、おととしぐらいに封切ったロシア映画の『神聖なる一族24人の娘たち』は、
期待させられた割りには、個人的にはあまりおもしろくなかったけれど、
それというのも、奇譚として外側から描き過ぎているような気がしたのと
(ショートショートの寄せ集めでカタログみたいだったのと)、
避ける必要もないけれど、セックスネタが多過ぎたような気がしたからで
でも、一番印象に残ったエピソードは、
復讐のために墓から呼び出されたゾンビが、
警官に「おまえの来たところに帰れ!」「おまえを送り込んだやつを道連れにしてやれ!」と命令されて、
くるっと180度方向転換して、墓場に戻っていったやつだった。
町のおまわりさんが、呪詛返しの方法をあたりまえのように知っていたところがおもしろかったのだった。
写真は、GW中の都内のどっかの公園の、夕陽を浴びた木々。
一日はあまりにも短く、日が暮れるのはいつもとても早いね。