日本語タイトルは、”柳”。
英語タイトルは、”willow”。
上の画像は部分。
そよぐ柳の葉は、
曲線の繰り返しがリズミカルでとても美しい。
一様なさざ波とは違う複雑さ。
それでいて乱雑にはならない慎ましさ。
仮名文字や漢字の一片一片が、
ばらばらに分解されて宙に舞うCGを見たことがあるが、
柳の方が快く感じるのは、
それらが鞭のようにしなる一本の枝に連なって、
いくたりかの規則性を保っているせいだろう。
もとより花なら桜より梅を好む性質だ。
柳眉や柳腰とはよく言ったもので、
たおやかな着物姿との相性もとてもいいと思った。
(柳の下に幽霊などという暗い陰湿なイメージはもちろん論外。)
ただ、前回書いた「風流線」は本作では表現できたとは言えない。
まだまだ改善の余地はあるように思う。
葉の配置と色、着物の柄など。
柳とそよ風と着物の女性。
この組み合わせは、いずれまた取り組んでみたい。
その際は、もう少し画像ソフトを駆使して。
特に葉の色合いは、
もともと緑色の濃淡が表裏ツートーンの文様を形作って、
とてもきれいだが、
彩色する際は、唯の葉っぱ扱いは惜しい気もする。
緑以外の色も有りかもしれない。
たとえば補色にあたる赤系統の色で。
Pencil on paper.
●画像URL
全体図 - http://bit.ly/TZGvGc
正方形 - http://bit.ly/PjfRE1
(全体図から切り出したものではなく、顔のアップ)
●作業工程ログ
なし。
●次回予告
女63 curious shade : 好奇心 か eclipse:蝕
身を潜めていた陰から浮かび上がって、
光を受けた目がことさらに輝く、
目の下まで陰に浸った正面顔。
陰の部分は、
始めに画面を塗り潰して、
像を掘り起こす手法で。
明るい部分との対比が明瞭になるように。
ここのところ込み入った作品が続いたので、
次回はシンプルに。
----------------------------------------------------------------------------
Flickr: elpoeptac Photostream http://bit.ly/lwzMaw
Twitter: Koujirou Tomatsu (elpoeptac_bot) http://bit.ly/j4nMcl