日本語タイトルは、”大理石”。(改題)
英語タイトルは、”marble”。
画像は修正後の版。
すこぶる不出来の修正前の画像は、
教訓として削除しないことにした。
ファン・エイク兄弟作「ヘントの祭壇画」の扉絵に、
単色に近いグリザイユで描画した彫像がある。
これはその意匠の模倣。
主に参考にしたのはベルリーニの彫刻群だが、
当然足元にも及ばない。
その意匠、質、大きさ、数。
およそ群を抜いている。
水が意志を持って、石を削っているかのよう。
その洗練された造形力には唯驚嘆あるのみ。
ベルリーニに興味があればこちらを参照。
Gian Lorenzo Bernini - a gallery on Flickr http://bit.ly/xLPHif
技法的には、
鉛筆の薄墨を刷いた後、
ヤスリのように消しゴムで紙の白を掘り出す、
その繰り返し。
テンペラ画に似た手順。
唯、結局は紙の純白の輝度は失われた。
やはり油彩の艶がなければ、
ツルっとした白大理石の質感は乏しい。
当初はドアのぶに見られるような、
凹んだ瞳を目指したが、
結局おはじきのよう。
瞳孔の部分がスイッチになっていて、
触れると、内から灯りが燈る。
そんな照明器具があればいい。
Pencil on paper. 27×27cm
●画像URL
●作業工程ログ
なし。
●次回予告
女60 sacrifice : 生贄。
小さな猛獣が、
耳たぶをガブリ。
困惑する少女。
もし猫が大きければ、
ご主人を食べずにいられるか?
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