3回目から見始めて、まだちょっと見続けてる今年の大河ドラマなんだけど。
うちの父はつまんないとか言っているけど、
まあ、安直なところがあるのは否めないとして
(今、これのないものを探すほうがむずかしいし)、
これまでのところ自分はつまんないってほどつまんなくもないので、
録画してまとめて見てるものの、
(去年の『江』はさすがに途中で挫折した。
頭の中が少女まんがの私にも少女まんが過ぎた。
すなわちヒロイニズムが強過ぎて見てられなかった)、
あのオープニングがね、どうにも来世に誘われてるようでちょっと気にかかる。
あれはどう見たって、死につつある時の朦朧とした意識でしょ。
山野を駆け抜けた子供時代、母でもあった白拍子の舞い。
矢を射るシーンもあるけれど、その矢はなにを狙っているのか。
戦ですらも死へ向かうゆっくりとした行進。
全体としては未来へ向かう躍動感よりも、過去に向けたまなざしが感じられる。
まあ、根っこは平家物語だし、
昇りつめたところで、結局は滅ぼされてゆく者の物語だから、
このようにおぼろげに描かれてもおかしくないのかも知れないけれど、
こんなに死にゆくことを連想させるオープニングがあったかなあ
(って、別に生涯、NHKの大河ドラマを見続けてきたわけじゃないんだけれど)。
なんだか、みんなにすんなり死を受け入れるようにって言ってるように私には見える。
なんだかみんなの死期が迫っている、とでも言っているように感じられる。
そんなふうに感じるのは私一人なのだろうか。
このドラマは、今を夢中で生きることをテーマにしているそうなのに、
オープニングがそういった活力とは違ってなんかちぐはぐ。
自分の人生をけんめいに生き抜いた者でも、
この世を去る時にはこのような寂寞感がつきまとうということなのだろうか。
あの、「遊びをせんとや生まれけむ」の歌のはかなさといい…。
私は死んだことがないからまだわかんないんだけど。
しかし、『江』よりも視聴率が低いというのが驚きだ。
もちろん、私が感じているようなことが問題ではないだろうものの、
どこかに退廃の匂いがある、どうしても。
今年はいつまで見続けられるかな。
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