[映画]『トライアングル』鑑賞。
ヨットが嵐に飲まれ遭難した男女。偶然現れた豪華客船に助けを求め乗り込むが、覆面殺人鬼に襲われ「ループ」し続ける、シチュエーション・スリラー。こういったものでよくある「夢オチ」「全滅オチ」が頭をよぎるのですが、なんと一切なし!その段階で秀作決定。
ホラー映画なのにグロシーンは皆無で女性も見易く、それなのに主演:メリッサ・ジョージ(金髪)のおっぱいは揺れまくるという、そっちのホラーの鉄則は死守してるこだわりが(笑) 登場人物、特に脇キャラがもっと濃くてもとか、とか気になる点はあるのですが、シングルマザーの主人公が自閉症の障害を抱えた男の子を育てている設定は、もっと化けそうな芽も感じます。ラストシーンに向けてシチュエーションだけでなく、感情までが反転していく上手さに舌を巻きます。
予告編がネタバレし過ぎなので、あえてリンク貼りません(笑) 出来ればなにも情報を入れず、そのまま劇場へ。開始45分くらいから俄然面白くなって来ます。すごいいい台詞があるとか、すごい特殊なことをやっている、という訳ではないのですが、中盤からラストシーンにかけての駆け込み合う速度に前のめりで見ちゃいました。
渋谷シアターNで、毎日21時10分よりレイトショー。
つうか明日の26日まで。お見逃し無く。
text haseagwaayumu(MU)
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※未見の方は読まないでください。
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コピーが産まれる事で、自分を客観的に見て青ざめてしまう、ああいう瞬間。またあらかじめきめられてしまったルールに飛び込む瞬間。鳩の死体の数だけで、悪夢が終わってないことを提示する瞬間。また、ゲーム的な世界において、ネックレスに遺品や死体の数を消さないで逆に増やして貯めて提示する事で、アナログな恐怖を概念ではなく絵で認識させる瞬間。そんな瞬間たちに転がされてまま終わってました。こういう掘り出し物みたいな映画、いいっすよね。渋谷シアターN、大好き。