2010-10-13

作家紹介その5 グラント・ヴェッター Grant Vetter このエントリーを含むはてなブックマーク 

作家紹介その5:グラント・ヴェッター

昨年大学院を卒業した若手アーティスト。抽象表現主義は民主主義的自由と結びつきやすいが、ヘルマン・ニッチやエヴァ・ヘスと「具体」に影響を受け、傷やトラウマを表現したいという彼。 グラントの真価を発揮する大きな画面の作品を紹介できないのが残念ですが、その迫力は今回の展示作品からも充分に伝わります。グラントが大目標として提示するのは「現代の戦争」なのですが、それではタイトルの「ストップ・ロス」とは何か?
長引くテロ戦争のなか、米国防総省が人員の減少を防ぐために行った処置が従軍期間の延長と休息期間の短縮。そして除隊希望者に対して延期を求める措置が「ストップ・ロス」なのです。
この「ストップ・ロス」を拒否すると、医療保険や学費補助を受給する権利がはく奪されるそうです。シリアスなテーマに挑んだ作品を、ぜひ神楽坂eitoeikoでご覧下さい。


グラント・ヴェッター (Grant Vetter)
2005年 BFA Fine Art Mediaアートセンターカレッジオブデザイン with honors
2008年 MA Masters of Art in Communication, EGS (European Graduate School), with distinction
2009年 MFAカリフォルニア州立大学 Irvine (degree) emphasis in Critical Theory (certificate awarded)

http://eitoeiko.com
http://durdenandray.com

キーワード:

戦争 / アート / 現代美術 / 東京


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