2010-01-22

「永遠のハバナ」をやっと見た。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

この間、東京に「キューバ映画祭」のために行った。

「苺とチョコレート」やら、3本ぐらいを見た。

しばらくしたら、この年末年始、
なんと、大阪十三第七藝術劇場で、キューバ映画祭が開催された。

はー、なんと!東京に行く必要もなかったのね!
とショックを受けていたが、
ちょうど、1月15日の金曜日、仕事が休みになってしまったので、
キューバ映画で一番見たい、でも見れていない映画、
「永遠のハバナ」
を見てきた。

ラストの30分ぐらい、涙が止まらなかった。
1人で見に行っていたので、
1人で泣いているのもなーとか人目を気にして、泣きたくなかったのだけれど、
どうしても涙が止められなかった。

理由がわからない。

ただ、とあるキューバ人の日常を淡々と見せられているだけ。

ただ、それだけ、なのに、
それが途方もなく美しくて儚くて、そして、自分にもあり得る、まさに、日常、だった。

生きてるだけで儲けもん、とは、このことか?
動物は、生物は、生きているだけ、そのシンプルなことで美しい。

話は逸れるけれども、
TVアニメの「攻殻機動隊」で、
タチコマ(AIロボット)が拾ってきた電脳に、
カルト的人気を誇ったアニメ監督のゴースト(魂?)が内包されていて、
そこにダイブ(ネットを繋ぐ、という意味でよいかな?)すると、
そこで上映されているその監督の映画に感動し、
その世界から現実世界へ戻って来れない、といったシーンがあった。
主人公で、比較的、情には流されない草薙素子でさえも涙を流してしまう、というシーン。

こんな映画が存在するのだろうか、存在するのであれば出会ってみたい、
と思っていたけれども、
その映画は、「永遠のハバナ」なのかもしれない。
とか、少しメルヘンチックな考察にまで至ってしまったほど。

とにかく、この春、キューバへ行ってきます。
なんにせよ、こんな素晴らしい映画が産まれた国の地を踏みたい。

キーワード:

キューバ / 永遠のハバナ / 映画


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山本 佳奈子

ゲストブロガー

山本 佳奈子

“Offshoreというサイトでアジアのインディペンデントなアート・カルチャーを紹介しています。webDICEコントリビューターとして、「キューバ紀行」「アジアン・カルチャー探索ぶらり旅」書いてました。”


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