この間、東京に「キューバ映画祭」のために行った。
「苺とチョコレート」やら、3本ぐらいを見た。
しばらくしたら、この年末年始、
なんと、大阪十三第七藝術劇場で、キューバ映画祭が開催された。
はー、なんと!東京に行く必要もなかったのね!
とショックを受けていたが、
ちょうど、1月15日の金曜日、仕事が休みになってしまったので、
キューバ映画で一番見たい、でも見れていない映画、
「永遠のハバナ」
を見てきた。
ラストの30分ぐらい、涙が止まらなかった。
1人で見に行っていたので、
1人で泣いているのもなーとか人目を気にして、泣きたくなかったのだけれど、
どうしても涙が止められなかった。
理由がわからない。
ただ、とあるキューバ人の日常を淡々と見せられているだけ。
ただ、それだけ、なのに、
それが途方もなく美しくて儚くて、そして、自分にもあり得る、まさに、日常、だった。
生きてるだけで儲けもん、とは、このことか?
動物は、生物は、生きているだけ、そのシンプルなことで美しい。
話は逸れるけれども、
TVアニメの「攻殻機動隊」で、
タチコマ(AIロボット)が拾ってきた電脳に、
カルト的人気を誇ったアニメ監督のゴースト(魂?)が内包されていて、
そこにダイブ(ネットを繋ぐ、という意味でよいかな?)すると、
そこで上映されているその監督の映画に感動し、
その世界から現実世界へ戻って来れない、といったシーンがあった。
主人公で、比較的、情には流されない草薙素子でさえも涙を流してしまう、というシーン。
こんな映画が存在するのだろうか、存在するのであれば出会ってみたい、
と思っていたけれども、
その映画は、「永遠のハバナ」なのかもしれない。
とか、少しメルヘンチックな考察にまで至ってしまったほど。
とにかく、この春、キューバへ行ってきます。
なんにせよ、こんな素晴らしい映画が産まれた国の地を踏みたい。