昨日は、特別ゲストとして「レオン」や「ショーシャンクの空に」等の数々のヒット映画を手がけている字幕翻訳家の岡田壯平氏をお招きして「字幕翻訳」についてお話を伺いました。
前半で、岡田さんが翻訳家になろうと思ったきっかけから、実際の仕事、翻訳家になるために努力したことなどをとても分かりやすく自身の体験を交えながら話して下さいました。
後半では、どうやって翻訳が行われるか実際に岡田さんが翻訳されたばかりの劇場映画「アイズ」のスクリプトとリストを参考にしながら一連の流れを説明されました。
また、翻訳の難しさを「アイズ」に出てくる一文を例にとり説明して頂きました。
Anna and I shared both a blessing and a curse.
直訳:彼女と私は祝福と呪いを共有した。
意訳:彼女と私は喜びも苦しみも共有した。
上記の様な直訳だと、日本語の表現としておかしい。が、最近は誤訳だと指摘され2ちゃんねるの掲示板で叩かれるのを恐れて英語通りに訳している字幕を見かけることがある。しかし、それでは違う文化の中で暮らしている私達にはピンとこない。ここで理解しておかないといけないことが「行間を読み映画全体をとらえた上で、誤訳との指摘を恐れずに訳す」ということだそうです。
最後の30分を質疑応答の時間とし、参加者からの様々な質問に答えて下さいました。
質疑の詳しい内容は後ほどUP致します。