太陽の陽子ちゃん、教師に名指しされてあわてて立ち上がり、ふで箱を落とす。
拾い集めようとした鉛筆はすべて、
お父さんが夕べのうちにカッターできれいに削りそろえてあった
(そのことにハッと気づいて、お父さんへのありがたさやすまなさに涙ぐむ陽子)。
それを見て、私も昔は鉛筆削りなんて手動だったことをパッと思い出した。
しかも鉛筆削りがない時には、カッターで削ることもしばしばだった。
電気鉛筆削りなんて後から出てきたものだった(あ、私の世代はね!)。
それを言ったら、ミシンだって昔は足踏みだったのに電動になってしまったわけだし、
掃除機だって、電気洗濯機だってなかったんだよね。
確かにカッターで削った鉛筆は、芯が均一に削れていないので書きにくい。
鉛筆削りで削ったほうが書きやすかった。
でも、電気鉛筆削りまではほんとうはいらなかった…手が使えない人には必要だと思うけれど
(つまり、今さら全廃する必要はないけれど)。
あれもできる、これもできるって、電気を利用した新製品ばっかり考えて、
なんだか私たちって電気の奴隷になってしまったみたい。
だけど、この夏はクーラーが使えないかもって恐怖がみんなを突き動かし
(相変わらず、それが一番の恐怖なのね。
ごめん、私はきっと暑がりじゃないんでわからないだけなんだろうけど)、
あの手この手の新(珍)商品が開発されて、
しかもすでに売りに出されてまでいるところを見ると
(水でぬらした素材を仕込んで涼しく感じさせるベストとか、
素材そのものがひんやり感を感じさせるシャツとか。ぜ~んぶ夕べのニュースから)、
きっと電気が少なければ少ないで私たちはなんとかやっていけるもんだと思うよ。
そもそもクーラーの大量使用による排熱が、都市をヒートアップさせてる一因なんだし。
電気製品を発明してきたのと同じだけの知恵があれば、
きっとなんとかできるはずなんだよ。
なんてたあいないことをきのう考えていた。
この『おひさま』には、いつもなつかしさがある。
なんでこの時代の人でもないのに、なつかしさを感じるのかがふしぎ。
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