さて、今回はdisc2の『魅惑のエクスタシー・マッサージ』についてお話ししましょう。
これは初めに言ってしまうと、
いささか年輩者向けのヴィデオですね。
50とか超えて…ってそれじゃまだちょっと早いけど、
でもある時、ゴールデン街のバーで居合わせた50代くらいの映画監督に、
「なに、おまえ、男がそんな年になってまで勃つと思ってんの?」
(あ、「こんな」じゃないか…)
と言われたことがあるので、
いちおう聞いた話で言ってるだけなんですが、
50とか、いや、やっぱり、60とか超えて(…かな?)、
気持ちはあっても肉体がついてこれなくなったような時に、
こういう形のセックスもありますよ、と教えてくれるお手本です。
早い話が挿入はなしで、
性器を愛撫することも含めた全身マッサージの紹介なのですが、
若いうちから知っておいても損はありません。
パートナーが疲れて帰ってきた時とか、
彼氏が忙しいのに時間を作って会ってくれた時なんか、
なんだかやさしくしてあげたくなるでしょう?
別にマッサージなんか、
深く考えなくたって誰にだって独創でできるけど、
このヴィデオではそれだけではなく、
いくつかの技と、見落としがちな異性への作法を、
シンクレア社作品の特徴であるカップルによる実演で教えてくれるのです。
けど、その結果味をしめられて、
毎回マグロ男になられても困るのだけどね…。
まあ、このヴィデオもdisc3の『Gスポットの秘密』と同様、
女が男にしてあげる場合と、男が女にしてあげる場合との、
両方のお手本を示してくれているので、使いがいがあるというものでしょう。
さて、ここで、肝心な翻訳の補足。
マッサージをする際の手助けとして、
ヴィデオの中で油性の潤滑剤と水性の潤滑剤の両方を紹介していますが、
局部を愛撫する時には、水性のものしか使ってはいけません。
油性は洗い落としにくいので不潔になりやすく、
感染症も引き起こしやすいからです。
原語では局部の愛撫に移る前に、
それまで使っていたオイルはぬぐうこと、という注意しかなく、
理由を説明していなかったので(で、字幕は割注がつけられないので)、
実はこの点が今日まで心残りでした。
ふーっ、これでやっと義務を果たしたぞ!
じゃ、後はみんなこれを参考に好きにやってね!
と言いますかこの作品は、
全編ムード・ミュージックと、ソフトに語りかける男性のナレーションとで仕上がっているので、
うっかりしていると、見ているうちに眠ってしまいそうになります。
テクニックの習得どころではないかも知れません…。
ただし、キャストとして登場するルイーズさんが、
最後に伝えてくれる結論は、男女双方にとってとても重要なものです。
まだそんなに年はいっていなくても、
つき合いが長くなって、どうしてもセックスレスになりがちなカップルも必見でしょう。
最後だけは眠気を吹き飛ばして、よ~く聞いておきましょうね!
さて、次回は最後になりますが、
disc1の『カーマ・スートラ』について、
これは翻訳として補足したい部分は特にないのですけれど、
ちょっとだけ言及しておきたいと思います。
『スローセックス・フォー・ウーマン』
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