明けましておめでとうございます。
変な方向にばかり行く世の中のようですが、
一人一人の心がけが、結局は世の中を作っているのだと思います。
あきらめず、めげず、くじけずに、
かつ大らかに、明るく、どっしりと構えて今年も生きていきましょう。
とかいう新年の言葉をよそに、
ここ数年は年が切り替わると共に、
まずは近くの産土神さんのところに挨拶に行く、という行動を取っているので、
零時を回った頃、冴え冴えとした星空の下を自転車でちゃーっと乗りつけたが
(産土神さんのとこまでは、だいたい自転車で片道10分)、
去年はふるまいの甘酒ほしさにお参りを後回しにしたために
(というのも、おととしはお参りしているうちに甘酒が切れてしまったという苦い経験があるので)、
買い求めたお札の文字が、うちに帰って袋から出して見たら見事に曲がっていたから、
今年はお行儀よく列に並んできちんとお参りを先にすませ、
お札とお守りも買ってから、甘酒をふるまっているところに行ったものの、
今度は、出費をなるべく抑えることばかり考えていて、
買おうと思っていた父親の分のお守りを買うのを忘れてしまい、
結局、日が昇ってからまた神社に戻ることになった。全然、大らかじゃないですね。
しかも二日目は、これも習慣にしている大家さんの氏神さんのほうに挨拶に行ったが
(こっちは、徒歩で5分くらい。いつ来ても清清しさを感じるいいところ)、
帰ってきた時に、アパートの敷地でばったり女の人に出くわしたので、
てっきり同じアパートの顔見知りの住人かと思い、「明けましておめでとうございます」と挨拶してしまった後で知らない人なのに気づき、
その人が訪ねてきていたらしい当の顔見知りの住人のほうがまだ戸口に立っているのを見つけて、改めて新年の挨拶をし直したら、
あっちも、ふだんはかぶらないニット帽をかぶっていた私が誰だかわからなかったらしく、
「赤ちゃんのいる人?」
と尋ねられて、
「あっ、あったしは違いますよー!」
と笑い転げてしまった。まあ、妙に明るいところだけは年頭の心がけのとおりだ(しかも、別に心がけているつもりはないし。たぶん、地なんで)。
三日目の今日は、ここんとこ崇敬している王子のお稲荷さんに向かったが、
折りしも朝方の有楽町の出火で山の手線がすんなり動かず、
何度も駅ごとで長々と止まるので、
途中の池袋で埼京線に乗り換えることにしたけれども、
同じ山の手線に、日暮里からスカイライナーに乗るつもりの、二十歳越えてるかどうかもわからないようなカナダ人の男の子がいて、
日暮里までのほかの行き方がないか聞かれたので、
飛行機に間に合わせるためにはもうタクシーで行くしかない、と何度も勧めたのに
「お金がないから」とか言って(あたしみたいなヤツだな)、
「でも、間に合わなくなるから! きっと、2000円もかからないから!」と言ったのだけど、
電車が動くのを待つ、と言って車両に戻ってしまったので、
いくらなんでもどっしり構え過ぎだよ、と思ったけれど
(ネットでチェックインをすませているのかも知れなかったけれど、
すでにその時間でスカイライナーに乗ったとしても、聞いた離陸時間の2時間前には空港に着けない計算)、
その子に、別れ際に「神社を楽しんで!」と言われてしまったので、
私も「ありがとう! じゃあ、気をつけて!」と言って、それ以上のおせっかいをするのは控えておいた。
まあ~、飛行機に乗れなかったら、それこそもう少し日本を楽しんでいればいいんじゃないかとも思って。
そんなわけでばたばたしながらも、今年は三が日内に毎年行くことに決めている神社を全部回れたけれど(あ、このほかにも氏神さんと、近くのお稲荷さんに行った)、
新しく行ってみたいところもあって、それはいつ行こうか、と考えているところ。
おみくじは引かなかったし、王子のお願い石も持ち上げなかった。
おみくじは吉以上しか出ないから飽きてしまったし、
今年の運勢はもう自分でタロットで読んでしまったので。
去年はなかなか思ったとおりには物事が進まなかった感があるけれど、
今年は意外な方向に行くらしい、びっくりです~。
みんなも楽しいびっくりが今年もいっぱいあるといいですね!