震災後、朝はテレビのニュースを見る生活が決まりになっているので、
たいてい毎朝、NHKの『おはよう日本』を見ているのだけど、
けさはFacebookの就職活動への活用法を取り上げていた。
でも見ていると、採用する企業側が、
友人数や、書き込みに対するコメント数を、
重要なチェックポイントにしているだけなのね。
面接はみんな練習してきているので素顔を見抜きにくいけれど、
Facebookを見れば嗜好や性格までわかる、とか言っているものの、
結局数字で判断してるだけじゃない。
コメント数が20以上ついているのを見て、
「こういうのは人望がないとつかない」とかいう企業側の発言まであったけど、
完全に違うと思うよ。
対してこの傾向をふまえて、
学生向けビジネスのほうも盛んになっているようだけど、
そこで教える就職のためのFacebookの活用法は、たとえば、
１、写真は「正面から」のものを使う。
２、友人数は「50人以上」を目指す。
３、週に２回以上、「前向きな」書き込みをする。
相も変わらぬ、競争社会での生き抜き方を伝授しているだけ。
確かにSNSで見せる顔はペルソナだけど、
それは自分が外に向かって見せたいぺルソナのはず。
こういうふうに見せろ、と言われて自分を作っていったいなにが楽しいんでしょうか。
それよりもこの活用法、
正面に限らず自分の写真を使ったらストーカーを引き寄せることになるのを教えないのはむしろまずいんじゃ。
マイスペでもとっくの昔にストーカー行為が問題になったことだというのに…。
で、その私は、
マイスペは実際のfriendでもないのにfrindになるのがいやでやらないできたけど
（aquaintance＝知り合い＝ならいい、とか言い張っていたけど）、
Facebookのほうはinternationalなmixiだと思えばいいということで、
そのほうが連絡が取りやすいから、と身近な人何人もに勧められたため、
遅ればせながら始めたものの、
ブエノスアイレスからリクエストが来ようが（まだ行ったことない）、
ガラパゴスから来ようが（やっぱ、行ったことない）、
知らない人からのリクエストは承認しないでいる。
最初の数人はプロフィールを見て知り合いの知り合い、
もしくは自分の活動に関係しそうな人だった場合は承認したけれども、
その後は、全部未承認。
だって、現実の知り合いですら出会った時に、
「Facebook始めたの？ じゃ、リクエスト送る！」と言われて、
「もう、もらったよ～」
「えー、そうだっけ？」
「そうだよ、もう承認したよ～」
とかいう会話してるんだもん。
別に私、友達の数だけ増やしてもうれしくないし、
増えれば増えるだけ、一人ひとりとの関係は希薄になっていくと思うんだが。
でも、せっかくのネットならではの広がりをつぶしてしまう、という意味では、
まだ会ったことのない人は、自己紹介をつけてリクエストを送ってくれれば受けつける方針でいるのだけれど、
この方針をウォールに掲げても、まだ自己紹介なしでリクエストを送ってくる人がいる。
つまりそれは、私のページすら見ないでリクエストを送ってきたということでしょ？
いったいそれはどういう友達になりたいの？
それと、自己紹介は自分のプロフィールページを見てもらえばいい、というつもりだったらそれは怠慢というもの。
プロフィールを見ても、どういうことをやっているのかどうもよくわからない人がいる。
そういうめんどくさいことをしなくてもすぐつながれるのがネットのよさじゃないか、
という人もいるだろうけど、
私からすれば、それがネットの悪さというもの。
そんな薄っぺらなつながりが、人づき合いのスタンダードとなるようじゃおしまいだと思う。
そもそも、どうして交友関係を結ぼうという時に挨拶ひとつできないのか？
そこが私には今もどうも納得がいかない。
単に、mixiは友達リクエストを送る際にメッセージもつけられるフォーマットになっていたけど、
Facebookにはそれがないからメッセージを送ってこないということだけなのか。
だとしたら、ここには自分の気づかないうちに、
悪しき習慣に流されてしまう、という怖さもあると思う。
ってなわけで、私はFacebookは今後も自分の流儀でいこうと思ってます。
今のところ、liveの告知以外には使ってないけれど。
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