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2011/06/30 UPLINK news【from浅井隆】セヴァンの地球のなおし方
こんにちは。暑いですね。
さすがに事務所は冷房を入れています。
節電という事で、自宅のマンションの110Aの基本契約を変えようと東電に電話したら、民間業者に頼まないとそのマンションは東電では変更できないという事でした。
必要のない大きな基本料3000円を払う事がなんとかならないのかと思っています。
アップリンクの環境系の配給作品をアースライフ・シリーズと名付けています。
最近では『レイチェル・カーソンの感性の森』『100,000年後の安全』そして先週25日から公開している
『セヴァンの地球のなおし方』(『未来の食卓』の続編)がそうです。
その新作ですが、
今日30日のシネマトゥディにこんな見出しで記事が出ました。
◆シネマトゥディ
脱原発を訴え、決意の来日も客席はガラガラ…フランス人監督の切なる願いとは?
http://www.cinematoday.jp/page/N0033420
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「わたしは、日本の皆さんを支援するために、フランスからやって来ました。
もちろん、自分の映画のためというのもありますが、
今回、監督でフランス映画祭に来ようとした人たちは、とても少なかったはずです。
でもわたしは原発のことをきちんと語っている自分の映画を持ってきました。
日本の血が流れている12歳の少女が、いまから20年前に、
地球の全人類に向けてSOSを投げかけた、
歴史に残る素晴らしいスピーチをもとに作られた映画です。
現在31歳になった今でも環境問題に取り組み続けている彼女は、
映画の中で、原発問題を“悪魔との契約”と言いました。
日本でも大規模なデモがありました。わたしも撮影に行き、
多くのエコロジーを訴えている市民と出会いました。
あの日、わたしと励ましあった彼らは、
わたしの映画が今日から公開されることも知っているはずです。
でもなぜ、今日、私の映画の客席は空っぽなんでしょう」
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うーん、監督にそういわれなくても、
なんでやと思ってますよ、配給会社の社長としては。
ちなみに、監督が参加したフランス映画祭は、
例年3月に六本木のTOHOシネマズで行われていました。
今年からは6月に有楽町の朝日ホールで行われる事になりました。
そんな時にこの震災です。
フランス政府は震災後素早く放射能から自国民のの安全を守るため、
東京にいるフランス国民に避難指示を出しました。
フランス人と結婚し子供を産んだ日本人の友人は軍用機でフランスに避難したと言っていました。
今回のフランス映画祭はその震災から3ヶ月後に行われます。
フランス政府の避難指示は、今思えば全く正しい指示でした、そのため
東京からフランス人が一時的にいなくなったのは事実です。
で、今回のフランス映画祭ではフランスサイドは日本を見捨てず応援するという姿勢を打ち出したく、
早々と映画祭は実行するという事を表明していました。
またゲストの団長に大物をということでリュック・ベッソン監督を招いています。
でも、例年と比べるとゲストの数は全然少なく
やはりどこかで放射能の危険性というのがあって女優や監督達は来日を断ったのでしょうか。
震災後すぐの4月にはアップリンクも宣伝を手伝った
ジェーン・バーキンが自費で震災支援できていたのですが。
で、そんな中、ジャン=ポール・ジョー監督は日本に駆けつけ、
ゲストとして映画祭に参加するだけでなく、映画監督として、
福島のキャベツ農家で原発の事故後自殺をした家庭を訪れ、また飯館村の農家を取材し、
原発反対運動で建設ができない祝島まで訪れ、そして6月11日の新宿デモを取材しています。
同行しているのは欧州みどりの党のミシェルさんです。
彼女が日本の各地で聞き役となり次回作となるドキュメンタリーを撮っていました。
そんな中で、当然、日本人の血もひいているセヴァン・スズキが訴えている、
そして原発の事にもふれた新作『セヴァンの地球の直し方』には
多くの日本人が観に来てくれるだろうと監督は期待していた訳です。
当然、僕も期待したのですが、フランス映画祭での上映、
そして翌日の一般公開までには宣伝の力が足りなかったのか
お客さんが来てくれていません。
この作品は『100,000年後の安全』の次に今の日本に相応しい作品と強く思い配給を決めました。
作品の力はあるのに、まだ、作品の存在が伝わりきっていないし、
その宣伝の力が足りないのだと痛感しています。
来年は、映画の中に出てくるセヴァンが
リオ・デ・ジャネイロの地球環境サミットでスピーチをしてから20年です。
来年、もう一度リオでサミットが行われ、
日本でもそれに向けてのアース・サミットの運動が起き始めています。
監督が祝島で買って原発反対のデモをしているおばあちゃんたちと連帯を
表明したいということで取材の時、『原発絶対反対』のはちまきをしていたのですが、
いくつかのメディアからは自主規制で取材をキャンセルされたりもしました。
もちろんスポンサーに気を使っての行為というのはわかりますが。
なんなんでしょうか、真綿で締め付けられるような息苦しさを感じます。
初日と日曜日の東京の動員が悪いという事で、
地方の映画館で上映を検討してもらっていたところからは断りが来ました。
これも映画館の経営ということでは全く正しい判断で理解はできます。
でも、もう少し待って数字を見てから判断してほしいと思うのが本音です。
もし、この作品を本当にその映画館のお客さんに見てほしいと思う気持ちがあるのなら。
うーーん、でも経営が大事なのも分かりますがね。
監督の取材は25日の公開直前にしたのでこれからまだ記事が出ます。
これからお客さんは増やします。
まだ先週の土曜から始まったこの作品、
最終的には『100,000年後の安全』のように多くの人が見て、
社会をよい方向にシフトするきかっけになる作品と信じています。
『セヴァンの地球のなおし方』を応援しください。
まず、予告編を見て下さい。
その中で訴えるセヴァンの言葉がが心に響いた方は、ぜひ映画館に足を運んでほしく思います。
浅井隆
asai@uplink.co.jp
http://twitter.com/asaitakashi
◆『セヴァンの地球のなおし方』公式サイト(予告編)
http://www.uplink.co.jp/severn/
2011年6月25 日(土)より、東京都写真美術館ホール、渋谷アップリンクほか、全国順次公開
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