骰子の眼

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東京都 中央区

2016-06-21 15:15


フランス映画祭2016で最新映画をチェック!『エコール』監督新作上映で来日

6/24(金)より有楽町朝日ホール&TOHOシネマズ日劇にて注目の13作品一挙上映
フランス映画祭2016で最新映画をチェック!『エコール』監督新作上映で来日

毎回話題の監督・俳優・女優を招きフランス映画の「今」を1993年から紹介し続けている「フランス映画祭」が今年も6月24日(金)から27日(月)まで有楽町朝日ホールとTOHOシネマズ日劇で開催される。webDICEでは4日間のなかで上映される全13作品を紹介する。今年は13作品のうち6作品が女性監督によるもの。新作『エヴォリューション』が上映されるルシール・アザリロヴィック監督は、映画祭の関連企画として、6月26日(日)アンスティチュ・フランセ東京で塚本晋也監督を対談相手に迎えてのマスタークラスにも登壇する。この日は彼女の代表作『エコール』も上映される。




『エヴォリューション』

映画『エヴォリューション』より ©LES FILMS DU WORSO・ NOODLES PRODUCTION・VOLCANO FILMS・EVO FILMS A.I.E. ・SCOPE PICTURES・LEFT FIELD VENTURES / DEPOT LEGAL 2015
映画『エヴォリューション』より ©LES FILMS DU WORSO・ NOODLES PRODUCTION・VOLCANO FILMS・EVO FILMS A.I.E. ・SCOPE PICTURES・LEFT FIELD VENTURES / DEPOT LEGAL 2015

少年と女性しかいない、人里離れた島に母親と暮らす10歳の二コラ。その島ではすべての少年が奇妙な医療行為の対象となっている。「なにかがおかしい」と異変に気付き始めた二コラは、夜半に出かける母親の後をつける。そこで母親がほかの女性たちと海辺でする「ある行為」を目撃し、秘密を探ろうとしたのが悪夢の始まりだった。“エヴォリューション(進化)”とは何なのか…?ギャスパー・ノエの公私にわたるパートナーであり、森で暮らす少女たちを描いた『エコール』のルシール・アザリロヴィック監督が贈る、最も美しい“悪夢”。映画祭で上映されるや否や「初期クローネンバーグを思わせる!」「ルイス・キャロル、グリム兄弟、アンデルセンの死体を掘り起こした」等大きな反響を巻き起こした。

監督:ルシール・アザリロヴィック
出演:マックス・ブラバン、ロクサーヌ・デュラン、ジュリー=マリー・パルマンティエ
2015年/フランス/フランス語/81分/DCP/2.35/5.1ch
配給:アップリンク
2016年11月 渋谷アップリンク、新宿シネマカリテほか全国順次公開

6月27日(月)14:00 有楽町朝日ホール


関連企画

マスタークラス
ルシール・アザリロヴィックx塚本晋也

ルシール・アザリロヴィック監督(左)、塚本晋也監督(右)
ルシール・アザリロヴィック監督(左)、塚本晋也監督(右)

2016年6月26日(日)14:00(開映時間)
終了予定時刻:17:30
会場:アンスティチュ・フランセ東京(飯田橋)
入場無料、先着順(定員108名)
13時より2Fエスパス・イマージュ前にて整理券を配布いたします。
司会:市山尚三(東京フィルメックス プログラムディレクター)

映画『エコール』より © Ex Nihilo / Bluelight l’Ecole Ltd / UK Film Council / Les Ateliers de Baere / Gimages Films / Love Streams Productions
映画『エコール』より © Ex Nihilo / Bluelight l’Ecole Ltd / UK Film Council / Les Ateliers de Baere / Gimages Films / Love Streams Productions

上映作品:『エコール』
2004年/121分/ベルギー、フランス、イギリス合作/35mm/日本語字幕付
出演:マリオン・コティヤール、エレーヌ・ドゥ・フジュロールほか

詳細は映画祭公式サイトまで




『太陽のめざめ』

映画『太陽のめざめ』より ©2015 LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 2 CINÉMA - WILD BUNCH - RHÔNE ALPES CINÉMA – PICTANOVO
映画『太陽のめざめ』より ©2015 LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 2 CINÉMA - WILD BUNCH - RHÔNE ALPES CINÉMA – PICTANOVO

2015年カンヌ国際映画祭で女性監督史上2度目のオープニング作品を飾り、女優賞(『モン・ロワ(原題)』)も獲得したエマニュエル・ベルコ監督最新作。主演にはフランスを代表する女優カトリーヌ・ドヌーヴ。少年マロニーを演じたロッド・パラドは、フランスの二大映画賞リュミエール賞、セザール賞で新人賞を受賞。親の愛を知らず人生に迷う少年と引退間近の判事が出会い、新たな道をみつけるまでを描く感動の物語。家庭裁判所の判事のフローランスは、母親に置き去りにされた6歳の少年マロニーを保護する。しかし10年後、16歳となったマロニーは、育児放棄により心に傷を負い、学校にも通えず非行を繰り返していた。マロニーと再会したフローランスは、似た境遇でありながら更生したヤンを教育係に、マロニーが人生をみつけられるように優しく手を差し伸べる。そして、田舎の更生施設に行ったマロニーは、同年代のテスと恋に落ちるが…。

監督:エマニュエル・ベルコ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ロッド・パラド、ブノワ・マジメル、サラ・フォレスティエ、ディアーヌ・ルーセル
2015年/フランス/フランス語/119分/DCP/2.35/ドルビー
配給:アルバトロス・フィルム/セテラ・インターナショナル
2016年8月 シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

6月24日(金)17:00 有楽町朝日ホール




『ミモザの島に消えた母』

映画『ミモザの島に消えた母』より ©2015 LES FILMS DU KIOSQUE FRANCE 2 CINÉMA TF1 DROITS AUDIOVISUELS UGC IMAGES
映画『ミモザの島に消えた母』より ©2015 LES FILMS DU KIOSQUE FRANCE 2 CINÉMA TF1 DROITS AUDIOVISUELS UGC IMAGES

「ミモザの島」と呼ばれる風光明媚な避暑地で、謎の溺死を遂げた美しい母。それから30年、未だ母への喪失感から抜け出せないアントワンは、真相を突き止めようとするが、何故か家族は“母の死”について頑なに口を閉ざす。恋人のアンジェルや妹アガッタの協力を得て、ミモザの島を訪れたアントワンは、自分が知らなかった母のもう一つの顔、そして母の死の背景に渦巻く禁断の真実に辿り着くのだったが―。

『サラの鍵』原作者のベストセラー小説を、緊張感溢れるサスペンスフルなタッチで真相を紐解いていきながらも、誰もが心の奥底に持つ感情の機微を丁寧に描き出し、封印されてきた真実を掘り起こすことで、心の解放と救いを得ていく姿を描いた上質な人間ドラマ。家族にさえ打ち明けられなかった哀しい秘密、そして隠された想い。その切ない衝撃の真実を知った時、家族はゆっくりと明日への一歩を踏み出す―。

監督:フランソワ・ファヴラ
出演:ローラン・ラフィット、メラニー・ロラン、オドレイ・ダナ
2015年/フランス/フランス語/101分/DCP/シネスコ/5.1ch
配給:ファントム・フィルム
2016年7月23日(土)~ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

6月24日(金)21:00 TOHOシネマズ 日劇




『The Final Lesson(仮題)』

映画『The Final Lesson(仮題)』より ©Jean-Marie Leroy
映画『The Final Lesson(仮題)』より ©Jean-Marie Leroy

何不自由なく、家族と共に過ごすマデリーン。だが92歳の誕生日に、家族に迷惑がかかる前に自殺を決意したことを発表。絶対反対を唱える家族たちだが、マデリーンの決断を通して、今まで知らなかった彼女の想いや過去を知り、少しずつ理解をし始める。誰もがいつか迎える最期。終わりに「前向きに向かい合う」とは?

監督:パスカル・プザドゥー
出演:サンドリーヌ・ボネール、マルト・ヴィラロンガ
2015年/フランス/フランス語/106分/DCP/ビスタ/5.1ch
配給:ギャガ
2016年 シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

6月25日(土)10:20 有楽町朝日ホール




『愛と死の谷』

映画『愛と死の谷』より ©DR
映画『愛と死の谷』より ©DR

離婚した夫婦、イザベルとジェラールが数年ぶりにカリフォルニアのデスバレーのモーテルで再会する。二人は息子のマイケルから奇妙な手紙を受け取っていた。ある特定の日時にデスバレーの特定の場所に二人で来てほしい、との内容であったが、アメリカで写真家として活動していたマイケルは、ボーイフレンドと別れたことをきっかけに半年前に自殺していた。手紙には、指定した場所に二人で来てくれれば、その場にマイケルが現れると書かれていた。イザベルとジェラールはマイケルの指示に従い、指定された場所へと向かう…。フランスを代表する2大スター俳優であるイザベル・ユペールとジェラール・ドパルデューがモーリス・ピアラ監督作品『ルル』(80)以来14年ぶりに共演したことが大きな話題を呼んだ作品。監督は『ミシェル・ウエルベック誘拐事件』(14)等で知られる鬼才ギヨーム・ニクルー。本作は2015年カンヌ映画祭コンペティション部門に選ばれた。

監督:ギヨーム・ニクルー
出演:イザベル・ユペール、ジェラール・ドパルデュー
2015年/フランス/フランス語・英語/92分/DCP/スコープ/ドルビー5.1ch

6月25日(土)13:50 有楽町朝日ホール




『モン・ロワ(原題)』

映画『モン・ロワ(原題)』より © 2015 / LES PRODUCTIONS DU TRESOR - STUDIOCANAL
映画『モン・ロワ(原題)』より © 2015 / LES PRODUCTIONS DU TRESOR - STUDIOCANAL

『美女と野獣』のヴァンサン・カッセルと『太陽のめざめ』の監督エマニュエル・ベルコが共演した、10年間にわたる男と女の激しい愛の物語。エマニュエル・ベルコは体当たりの演技が絶賛され、2015年カンヌ国際映画祭で『キャロル』のルーニー・マーラーとともに女優賞を受賞。監督は「パリ警視庁:未成年保護部隊」(11)でカンヌ映画祭審査員賞を受賞した自身も女優であるマイウェン。弁護士のトニーはスキー事故で大けがを負いリハビリセンターに入院する。リハビリを続ける中、元夫ジョルジオとの波乱に満ちた関係を振り返る。これほどまでに深く愛した男はいったい何者だったのか。なぜ、ふたりは愛し合うことになったのか。10年前、トニーはかつて憧れていたレストラン経営者のジョルジオとクラブで再会し、激しい恋に落ちる。瞬く間に意気投合したふたりは、電撃的に結婚を決め、トニーは妊娠するが…。

監督:マイウェン
出演:エマニュエル・ベルコ、ヴァンサン・カッセル、ルイ・ガレル、イジルド・ル・ベスコ
2015年/フランス/フランス語/126分/DCP/2.35/ドルビー
配給:アルバトロス・フィルム/セテラ・インターナショナル
2017年春公開

6月25日(土)17:10 有楽町朝日ホール




『アスファルト』

映画『アスファルト』より ©2015 La Camera Deluxe - Maje Productions - Single Man Productions - Jack Stern Productions - Emotions Films UK - Movie Pictures - Film Factory
映画『アスファルト』より ©2015 La Camera Deluxe - Maje Productions - Single Man Productions - Jack Stern Productions - Emotions Films UK - Movie Pictures - Film Factory

人知れず車いす生活を送るハメになった冴えない中年男と訳アリ気な夜勤の美人看護師。母親が留守がちな鍵っ子のティーンエイジャーと隣に越してきた落ちぶれた女優。不時着したNASAのアメリカ人宇宙飛行士と服役中の息子を待つアルジェリア系移民の女性。舞台は郊外の寂れた団地。それぞれに孤独を抱えた6人の登場人物たちに3つの予期せぬ出逢いが訪れる―。監督は俳優としても活躍するサミュエル・ベンシェトリ。過去に発表した自身の文学作品をもとにユーモラスかつ詩的な群像劇に仕上げた。フランス映画界を牽引する名女優イザベル・ユペール、国をまたいで活躍するヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ハリウッドから参加のマイケル・ピットと豪華キャストに加え、ユペールの相手役をつとめる監督の息子であり、ジャン=ルイ・トランティニャンを祖父に持つ新星ジュール・ベンシェトリほか、個性的な俳優たちが異色の組み合わせで織り成す三組三様の物語をお楽しみください。

監督:サミュエル・ベンシェトリ
出演:イザベル・ユペール、マイケル・ピット、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ
2015年/フランス/フランス語、英語/100分/DCP/1.33/ドルビー5.1
提供:シンカ/ミモザフィルムズ
配給:ミモザフィルムズ
2016年9月3日(土)より ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

6月25日(土)21:00 TOHOシネマズ 日劇




『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲』

映画『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』より ©2015 Les Films 13 - Davis Films - JD Prod - France 2 Cinéma
映画『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』より ©2015 Les Films 13 - Davis Films - JD Prod - France 2 Cinéma

映画音楽作曲家のアントワーヌは、自分が作曲してきた映画の主人公のように、人生を謳歌していた。そんな折、映画音楽のためにインドを訪れた彼は、フランス大使の妻アンナと出会う。愛する夫との間に子供を授かりたいと願う彼女は伝説の聖母アンマに会うためにインド南部の村まで旅に出る。多忙なアントワーヌもしばしの休養を求めて、アンナを追って2日間の旅で出かけることを決めた―。

男女の恋愛の機微を描く名手クロード・ルルーシュ監督と作曲家として世界的名声を得ているフランシス・レイ。フランスを代表する名コンビが作り上げた大人の恋の物語で主役を演じるのは、『アーティスト』でアカデミー賞?主演男優賞に輝いたジャン・デュジャルダン。大使である夫の愛を受け、全てを手に入れた女性に見えるアンナを演じるのは、エルザ・ジルベルスタイン。まさにフランス映画の大人のエスプリが詰まった会話と、あふれる旅情が奏でる“愛の前奏曲”。

監督:クロード・ルルーシュ
出演:ジャン・デュジャルダン、エルザ・ジルベルスタイン、クリストファー・ランバート、アリス・ポル 2015年/フランス/フランス語・英語/114分/DCP/シネスコ/5.1ch
配給:ファントム・フィルム
2016年9月3日(土)~Bunkamuraル・シネマほかにて公開

6月26日(日)10:30 有楽町朝日ホール




『ショコラ!(仮題)』

映画『ショコラ(仮題)』より (Photo by Julian Torres) ©2015 Mandarin Cinéma - Gaumont
映画『ショコラ(仮題)』より (Photo by Julian Torres) ©2015 Mandarin Cinéma - Gaumont

1900年初頭フランス、黒人・白人デュオが巷を騒がせていた。ショコラという愛称で親しまれたフランス史上初の黒人芸人と、かつて名声を博した白人芸人、フティットであった。デュオ結成後、パリの名門ヌーヴォー・シルクのステージに立ち、順調にキャリアを積み上げる彼らであったが、当時は未だ人種差別が根強く、ショコラもその標的となってしまう。奴隷の子として生まれ、育ち、そしてその努力と勇気で夢を叶えたショコラと、その成功の陰で彼を見出し、支え、共に苦難と名声を分かち合ったフティットの2人が織りなす感動の実話。

ドキュメンタリー映画の元祖、リュミエール兄弟作品に出演し、名実ともにフランスを代表する芸人だった彼らを演じるのは『最強のふたり』出演のオマール・シィとチャップリンの実孫、ジェームス・ティエレ。そして俳優としても活躍するロシュディ・ゼムが監督を務め、日本に再び感動の嵐を呼び起こす。

監督:ロシュディ・ゼム
出演:オマール・シィ、ジェームス・ティエレ、クロティルド・エスム
2015年/フランス/フランス語/119分/DCP/1.85/ドルビーSR
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
2017年公開予定

6月26日(日)14:10 有楽町朝日ホール




『めぐりあう日』

映画『めぐりあう日』より ©2015 - GLORIA FILMS - PICTANOVO
映画『めぐりあう日』より ©2015 - GLORIA FILMS - PICTANOVO

北フランスの港町ダンケルク。産みの親を知らずに育った理学療法士のエリザは、自身の出生を知るために、息子ノエを連れてパリから引っ越して来る。だが、実母が匿名を望んでいるために、なかなか手がかりがつかめない。そんなある日、ノエが通う学校で働く中年女性アネットが、患者としてエリザの療法室にやって来る。2人は、治療を繰り返すうちに、不思議な親密感を覚えるようになるが…。孤児となった9歳の少女が、韓国からフランスへ養子として旅立つまでを、繊細なタッチで描いた前作『冬の小鳥』は、自身の体験をもとにしていた。 本作はフランスを舞台に、再び自身の人生を重ねた待望の長編第二作。見えない糸に手繰り寄せられるように近づく母と娘――。運命の皮肉に胸を締めつけられるも、新たな人生の一歩を予感させるルコント監督渾身の作。

監督:ウニー・ルコント
出演:セリーヌ・サレット、アンヌ・ブノワ、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン、フランソワーズ・ルブラン、エリエス・アギス
2015年/フランス/フランス語/104分/DCP/1.85/ドルビー
配給:クレストインターナショナル
2016年7月30日(土)~岩波ホールほか全国順次公開

6月26日(日)18:00 有楽町朝日ホール




『パレス・ダウン』

映画『パレス・ダウン』より ©2015 - EX NIHILO - ARTEMIS PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINEMA
映画『パレス・ダウン』より ©2015 - EX NIHILO - ARTEMIS PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINEMA

2008年11月、インドのムンバイで勃発した同時多発テロ事件。主要駅や観光地が次々と襲撃され、190名以上の犠牲者を出した悲劇的な事件だった。その標的の一つとなった、歴史ある五つ星ホテル“タージマハル・ホテル”で起こった惨劇を完全映画化!家族の転勤でインドを訪れていた少女が、テロリストによる襲撃でホテル内に閉じ込められる。手元にあるのは携帯電話ひとつだけ……逃げ場のない客室に取り残された彼女が、人質をとって立てこもるテロリストと対峙するスリリングなサスペンス。 主演は、ラース・フォン・トリアー監督の『ニンフォマニアック』(14)で色情狂のヒロインを体当たりで演じて話題となったステイシー・マーティン。 15年11月に起きたフランスのパリの同時多発テロは、まさに本作の公開直前であった。公開自粛も考えられたが、“テロへの警鐘を鳴らすため”と監督はじめ製作陣は公開を決定、大きな話題を呼んだ。

監督:ニコラ・サーダ
出演:ステイシー・マーティン、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン、ジーナ・マッキー、アルバ・ロルヴァケル 2015年/フランス/フランス語・英語/91分/DCP/2.40/ドルビー
配給:バップ
配給協力:プレイタイム
提供:日活
「カリコレ2016」にて上映
7月29日(金) 16:00/8月2日(火) 13:00/8月13日(土) 10:00

6月26日(日)21:00 TOHOシネマズ 日劇




『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』

映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』より ©2014 LOMA NASHA FILMS - VENDREDI FILM - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - UGC IMAGES-FRANCE 2 CINÉMA - ORANGE STUDIO
映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』より ©2014 LOMA NASHA FILMS - VENDREDI FILM - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - UGC IMAGES-FRANCE 2 CINÉMA - ORANGE STUDIO

貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校の新学期。様々な人種の生徒たちが集められた落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌが赴任してくる。情熱的なアンヌ先生は、生徒たちを全国歴史コンクールに参加するように促すが、「ナチス」という難しいテーマに彼らは反発する。ある日、アンヌ先生は、アウシュヴィッツ強制収容所の生存者を授業に招待する。生き証人の悲惨な状況を知った生徒たちは、この日を境に変わっていく――。当時18歳だった「落ちこぼれクラスの元生徒」が自身の体験を元に、監督と脚本を共同執筆し、出演もした実話に基づくサクセスストーリー。主演のアンヌ先生を演じるセザール賞主演女優賞の名女優アリアンヌ・アスカリッドの迫真の演技が、観る者の胸を熱くする感動の物語。

監督・脚本・プロデューサー: マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール
出演:アリアンヌ・アスカリッド、アハメッド・ドゥラメ
2014年/フランス/フランス語/105分/DCP/2.35/ドルビー
配給:シンカ
2016年8月 YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町、角川シネマ新宿ほか全国順次公開

6月27日(月)10:30 有楽町朝日ホール




『パリはわれらのもの』

映画『パリはわれらのもの』より ©DR / MK2
映画『パリはわれらのもの』より ©DR / MK2

「カイエ・デュ・シネマ」を代表する批評家として知られたリヴェットが盟友ジャン・グリュオーと共に、仲間に先駆け1958年に撮影をスタートした最初のヌーヴェルヴァーグ作品。しかし製作は困難を極め完成まで2年を要した。トリュフォーやシャブロルが資金を提供し、ゴダールやジャック・ドゥミも出演している。パリに来た女学生アンヌ・グーピル(ベティ・シュナイダー)の目から見た、この街の隠されたもう一つの顔が描かれる。シェークスピアを上演しようとする野心的だが資金に乏しい演劇グループに参加したアンヌは、若いボヘミアンたちの周囲に見え隠れする謎の組織による陰謀にやがて巻き込まれていくことになる。だが、それは実在する組織なのだろうか。第二次大戦後の社会を覆う空虚さと若者たちの遊戯的な躍動感、そしてパラノイアックな空気に満ちた本作は、巨匠リヴェットが生涯探求し続けた「演じること」と「都市の陰謀」のテーマが描かれた傑作。

監督:ジャック・リヴェット
出演:ベティ・シュナイダー、ジャニ・エスポジート、フランソワーズ・プレヴォ、ジャン=クロード・ブリアリ
1961年/フランス/フランス語/137分/DCP/スコープ/モノラル
※デジタル・リマスター版での上映

6月27日(月)17:20 有楽町朝日ホール




フランス映画祭2016ポスター

フランス映画祭2016
2016年6月24日(金)~27日(月)

会場:有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇

主催 ユニフランス
共催:朝日新聞社
助成:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

※詳しくは公式ページまで


▼映画『エヴォリューション』海外版予告編


▼映画『太陽のめざめ』予告編


▼映画『ミモザの島に消えた母』予告編


▼映画『The Final Lesson(仮題)』予告編


▼映画『愛と死の谷』海外版予告編


▼映画『Mon Roi』海外版予告編


▼映画『アスファルト』予告編


▼映画『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲』予告編


▼映画『ショコラ!(仮題)』海外版予告編


▼映画『めぐりあう日』予告編


▼映画『パレス・ダウン』予告編


▼映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』予告編


▼映画『パリはわれらのもの』予告編



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