2011-03-09

江戸川区議員アニメを解説、に便乗してさらに解説 このエントリーを含むはてなブックマーク 

はてなブックマークニュースより
「まどか☆マギカ」にハマった江戸川区議会議員、ブログで“魔法少女”と“政治家”を語る
http://b.hatena.ne.jp/articles/201103/2929

実際の田中けん江戸川区議員のブログより
「魔法少女まどか☆マギカ」お薦めです。
http://www.t-ken.jp/diary/20110307

今までの政治家のブログになかったような言い回しが、ものすごく斬新。
「グロ」とか普通に使ってるのには少し笑ってしまった…
このブログでの解説も、「魔法少女リリカルなのは」や「ひだまりスケッチ」を知っていることが前提っていうのもすごい。
政治家の興味が現在放送中のアニメにある。

ちなみに「魔法少女まどか☆マギカ」は私も見ていて、完全に引き込まれた。
アニメーション制作が「化物語」や「荒川アンダーザブリッジ」のシャフト。
既存の原作なし。
言葉足らずな言い方で申し訳ないけれど、エヴァ級の深さ、あります。

この田中議員は、魔法少女を政治家に置き換えて説明してしまったがゆえに、なんだか混乱していてそこもちょっと面白い。

田中議員に少し補足させてもらうとすると、ストーリーは、エヴァがガンダムの精神世界だとするならば、まどか☆マギカは今までの女子変身系アニメの精神世界かも。
とにかく明るさよりも暗さ。欲の深さ、欲の恐ろしさ、人のためにする行為への嫌悪や人間関係の破滅の過程も描いたりしているので、まあ田中議員が言うように「大人が見るアニメ」。

そして、さすがシャフト制作のアニメらしく、カット毎の構図や表情へのこだわり方、さりげない仕草のためのたった0.5秒や、圧倒的な画面の美しさも言及されるべき。
劇団イヌカレーによる奇抜で特異な空間表現も圧巻。

常々思うのは、「萌え系」とされるアニメを「オタク」専用のものにしておくのはもったいない。涼宮ハルヒしかり、けいおん!しかり、演出がかなり細密で美しい。
萌え系アニメは苦手でもサブカルや現代アートは好きという人、最近のアニメの演出、ぜひ確かめてみてほしい。

最後に、田中議員がそのブログの反響の後、再度書いた記事
「「まどか☆マギカ」発言の反響」
http://www.t-ken.jp/diary/20110309
「政治家は濁ったソウルジェム(魔法少女が持っている宝石)を何で浄化するのだろうか」という質問に真面目に答えていて、その答えがどうも苦戦していてシュールというかなんというか…

キーワード:

アニメ / ブログ / 萌え / オタク


コメント(0)


山本 佳奈子

ゲストブロガー

山本 佳奈子

“Offshoreというサイトでアジアのインディペンデントなアート・カルチャーを紹介しています。webDICEコントリビューターとして、「キューバ紀行」「アジアン・カルチャー探索ぶらり旅」書いてました。”


関連骰子の眼

関連日記