マイット・ラース『ウェイ・トゥ・ニルヴァーナ』（2000年/13分）。地平線の裏側に行きたいと願う若い男の物語。人間コマ撮り（ピクシレーション）を多様し、革新的な映像作品を作り続けるマイット・ラースの斬新なビジュアル世界。(c)nukufilm
優れたアニメーション作品を多く生みだしているエストニアから日本初公開となる全38作品（9プログラム）を一挙に上映する『第9回ラピュタアニメーションフェスティバル2009』が、3月15日（日）よりラピュタ阿佐ヶ谷にて開催される。
奇妙で暗喩に満ち、皮肉と不条理のエッセンスを兼ね備えたエストニアのアニメ−ションは、世界各国のフェスティバルで上映され、多くの受賞を重ねている。50年もの歴史を持つ立体アニメーションのスタジオ「ヌクフィルム」、若手の個性が輝く平面アニメーションのスタジオ「ヨーニスフィルム」から選りすぐりの作品群に加え、エストニアアニメーション界の巨匠プリート・パルンの最新作『ガブリエラ・フェッリのいない生活』を含めた見ごたえのあるプログラム。日本でこれほど多くのエストニアの作品が紹介されるのは初めてのことである。
エストニアアニメーション界の巨匠・プリート・パルン『カール・アンド・マリリン』（2003年/23分）。カール・マルクスとマリリン・モンローをモチーフにしたユニークな作品。有名であることに疲れ、普通の人間に戻ろうと決心するカールと、有名になりたいと願うマリリンのそれぞれの人間模様。(c)eesti joonis film
見どころとして、エストニアアニメーション界の巨匠“プリート・パルン”の最新作を始め、リホ・ウント、ラオ・ヘイドメッツなどエストニアの立体アニメーションのベテラン作家の初期の作品から、ウロ・ピッコフ、プリート・テンダーなど注目の若手作家の作品を幅広く上映。ウィットに富んだユーモアのセンスでお送りする、現代の社会問題を諷刺した作品群である。
プリート・テンダー『フォックス・ウーマン』（2002年/10分）。グラマーなキツネが叔父に会いに行くために、天国に行くが拒絶されて…。アメリカ的なエッセンスを各所にちりばめたユーモラスなキャラクターも見どころ。原作はマプチェ・インディアンの伝説。(c)nukufilm
期間中には、アニメーション作家・杉井ギザブロー氏のトークショーや、日本におけるアートアニメーションの創始者ともいえる久里洋二氏の軌跡をたどったドキュメンタリー上映、子ども＆シニア向けのワークショップなど関連イベントも開催される。シニカルで不条理なユーモアのあるエストニアのアニメーションをこの貴重な機会に体感してみよう。
カスパル・ヤンシス、ウロ・ピッコフ、プリート・テンダー『フランク・アンド・ウェンディー』（2005年/72分）。アメリカのFBI捜査官、フランクとウェンディーがエストニアに送られ、様々な事件を解決していく。ナンセンス度、ブラックユーモア度はピカイチの作品。(c)eesti joonis film
webDICEユーザー対象に、抽選でペア5組10名様に招待券をプレゼントします。応募方法は下記をご覧ください。
『第9回 ラピュタアニメーションフェスティバル2009』
2009年3月15日（日）～4月11日（土）
会場：ラピュタ阿佐ヶ谷[地図を表示]
（東京都杉並区阿佐谷北2-13-13 大伸阿佐ヶ谷ビル1F）
料金：当日一般1,200円/学生・シニア1,000円/こども（中学生以下）500円/会員800円/水曜サービスデー1,000円
【お問合せ】ラピュタアニメーションフェスティバル事務局TEL：03-5327-3786
【応募方法】 招待券を5組10名様にプレゼント
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■応募締切り：2009年3月10日（火）
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