僕の中でスイスのアーティストって言ってすぐに思い出すのが、フリッツ・ハウザー、、、、、、、、、う〜ん、知ってるヒトがいたらすごく嬉しいんだがww
スイスの伝説的バンド[CIRCUS]のリーダーであり、かなり超絶テクのドラマー。最近は現代音楽ものが多く、何年か前にMUSIC AIR(ケーブルTV)で映像が流れてた。日本でリリースされているものといったらほとんどないのかな?実際[CIRCUS]のころの音源は、レコードはおろかCDも発売されてないみたいだし、僕も名盤と言われている「MOVE' IN ON」(未だにレコードだと数万円の値がついている...)を買ったのは海外のオークションだったもんなぁ、、、、と思ったらこの[Blue motion]はMarqueeが出してたんですね、今ネット見て知った。
いやー、この盤未聴だったんですが最近やっとオークションで落として聴いてます。内容は言わずもがな、思った通り素晴らしす。
編成はピアノ、オルガン(シンセ)、ドラム(シロフォン、パーカッッション)の3人編成。80年の作品ということもあってか、音質は透き通っててすごく奇麗。上品なルームのアンビエンスをたっぷり持ったピアノとオルガン、ドラムの猛攻セッションで幕を開けるんですが、とにかく冷たい音の塊がこれでもかと押し寄せる凄っさまじい演奏。時々フリーな展開とピアノソロとかが絶妙に入るんですが、何よりマイケル・ナイマン級に泣きのピアノと、ファズオルガンが作り出すメロとリフがとにかく美しくて思いっきり目眩がするっす。特に#8の7:07〜辺りのリフの応酬は、おそらくポストロック、Radiohead好きなヒトとかは狂喜乱舞で喜ぶんぢゃないんだろーか。
っつーかでもやっぱり凄いのがこのフリッツ・ハウザーのドラム。彼の何が好きって、とにかくどの時代の音源聴いても新鮮な感じがずーっとするのが良い。センスの問題なんだろうけど、フリッツのドラムの前でちょっとでもダサイフレーズがあると、それだけでフリッツの存在に思いっきりかき消されてしまう、ある意味共演者泣かせの感がある。彼の音をものすごく分かりやすくいうと、This Heatの頃のチャールズ・ヘイワードをもっとインテリにした感じ?とにかく鋭いフィル、手数が多いのに冷たさを感じるフレーズ、でも総じてエモい、、、コレが凄いよなぁ。
またこのアルバムは、録音の感じも含めてちょっとニューウェーヴっぽい所もある。かとおもえばちょっとフリーインプロっぽいところもあるし、なんか全然古く感じさせない。いやー、なんでフリッツ・ハウザーものはこんなに日本で発売されていないのか、正直不思議でならない。オレがレーベルオーナーとかだったら、とりあえずコレと「MOVE' IN ON」は絶対にリマスターで発売するな。うーん、生きているうちに是非生でライヴが観たいっ!!!!恐らく無理だけどっ