2023年7月30日(日)
「川の流れよ 銀河の果てよ」
inspired by the text of KAWABATA Yasunari
――川端康成のテキストに触発されて――
出演者:
Reiko.A(voice, move.)
Renka(dance)
Auristela(guitar)
会場:名曲喫茶Violon(ヴィオロン)東京都杉並区阿佐谷北2-9-5
開場/開演:18:30/19:00
料金:1000円(one soft drinkつき)
【口上】
川端康成は、舞踊に造詣が深かったことで知られる。
それは『舞姫』を代表とするいくつもの作品でうかがい知ることができる。
文筆家の身でありながら、戦前戦後の舞踊界に自ら進んでかかわろうとしたところもあったようだ。
だが、その舞踊への思い入れが、氏特有の女体讃美や、女性的なるものへの憧れをどこまで越え出ていたものであるかはわからない。
「女の美しさは舞踊に極まれり」と語った康成。
でありながら、
女の踊りなど「感傷に過ぎない」とも作中の人物に語らせた康成。その本意はどこにあったのか。
これは、川端康成の小説からの引用、及び関連する言葉のコラージュなどによって、踊るとはどういうことであるかを問いかけ、踊ることによってそれに答えようとするささやかな試み。
出演者profile:
レンカ
東京生まれ。映像や写真の被写、ギターによるノイズ演奏の活動を経て、じょじょに踊りとしての身体表現を行うようになる。
近年はソロで、即興で踊るライブを重ねる。
傍ら、絵画/彫刻のデッサンモデル、布を使った立体作品の制作などもおこなう。
Auristela
ギタリスト。受難者ではなく、受信者。ハンターから身を隠して森に潜んでいたうちにいろいろと忘れたかもしれない。
Reiko.A
動きながら声を出す、あるいは声を出しながら動く。時に、舞台での行為が文筆行為と混じることもある。詩人ではない。筆名は東 玲子。かつての訳書として『パティ・スミス完全版』『無垢の予兆』など。
【会場について】
会場となる名曲喫茶Violonは、1979年創業の老舗クラシック喫茶。
創業者の寺元健治氏により、ウィーンのコンサートホールの正確な縮尺で、音がよく鳴り響くように設計されていて、
板張りの床に、木製の机や椅子の並んだ空間は、非常に時代がかった味わいがある。
月に1回、店内の正面にあるレコードプレーヤーでSP盤のコンサートも行っている。