明けましておめでとうございます。
落ち着かない世の中ですが、
本年もみなさまにとってよりよい年となりますように。
さて、今年も例年通り初詣は二日に。
産土神さん→スサノオノミコトさま→お稲荷さん、と歩いて回ったが、
産土神さんに行く途中で後ろから歩いてきた70代ぐらいの女性に呼び止められ、
「川はこっちでいいのか?」
とか道を聞かれて、よく聞けば40年もこの土地に住んでいるのに、
ちょっと違う道を歩いたら全然帰り道がわからなくなってしまったのらしい。
確かに住宅街は、一歩違う筋に入るとまったく身覚えのない家が立ち並ぶばかりで、
どこを歩いているのか近所でもわからなくなってしまうものだが、
自分のそう遠くない未来を見たような気がした。
そして、次にスサノオノミコトさまに行ったら、
あまりにも久しぶりに行ったので境内が小ぎれいになっていて、
水琴窟ができていたのには驚いた。
地中から出ている竹筒に右耳を当て、ピチョン、キンッ、チョン! という水滴の奏でる音を聞く。
右耳だけに聞かせたから、次は左耳に(公平にしないと)。
……なんか、即身仏を思い出してしまった。
最後はお稲荷さん。
今回は思い切って近道を取ろうと思い、
間違えてうろうろすることを覚悟で商店街から右折して歩いていったら、
たぶん、ここで左に折れるんだろう、と思ったあたりにポストがあり、
ちょうど年賀状の返事を入れに近くの家から人が出てきたところだったので、
念のために道を聞いたら、もうすぐそこだった。
というわけで、お稲荷さんに行くにしては奇跡的に道を間違えずにたどり着けたのだった。
ここで引くことにしているおみくじは、「大吉」。
また、ほんとに!? と思うようないいことが書いてあって、
今回ばかりは大凶を引くかも(引いたことないけど)という気分だったのに、
やはり、自分にはそんなことはないのか……と、一安心というよりも、それこそ狐につままれたような気分。
ふるまいの甘酒にも今年はありつけたし。
写真はたねやのイノシシを象った練り切り「風走る」。
――深山を駆けるいのしし吉方(えほう)へと――だそうだ。
仙太郎のイノシシもよかったんだけど、大好きな練り切りじゃなかったから……。