2015-05-27

5月の真夏日 このエントリーを含むはてなブックマーク 

ゆえあって恵比寿に行く。

なにか、非常に騒々しい街と知る。

恵比寿なんてもちろん初めて行くわけじゃないし、
録音のために何度か借りたスタジオもあるが、
近年は年に数えるほどしか出向かないので、今の恵比寿という街の雰囲気に慣れていない。

街にガイジンさんが増えたせいなのか落ち着かないし、活気があるというよりもうるさかった。
入ったコーヒー屋さんも音楽を必要以上に大音量でかけていて、
そのせいなのか、友だちどうしで来ている女の子たちのおしゃべりも異様に声高で、
なにか自分がすごく間違えたところに来てしまった気がしたけれど、
後でJRの駅に戻って気づいたら、駅前からして工事の音でガンガンうるさかった。

当分恵比寿には行きたくないと思ったが、
恵比寿には私の一番好きなパン屋さんがあり、
そこのパンを久しぶりに買ってホームでかじりついたら、これは逆さまにとてもおいしく。

やはり、恵比寿には通わなかったとしても、行かないわけにはいかない……。

その後、思い立って千駄ヶ谷に行く。

交番で、行こうと思ったお稲荷さんの場所を尋ねたが、誰も知らないと言う。
交番にあった地図のそれらしき場所を見ても、鳥居のマークも載っていない。
どうも私の妄想だと思われたらしく、ネットで調べれば出てくるものなのか、と問われたので、いや、本に載っていた、と答えたが、
彼らは一度もその名を聞いたことがないようで、しかたがないから自分がそちらだと思っている方向への行き方だけを教わって歩いていったが(お化けトンネルのほう)、
だいたいこのあたりだろう、と思ったところまで行ってもとんと見当たらない。
ちょっとした坂を上って、下りて、曲がって歩いていっても出くわさない。
そんな、ばかな! 私がお稲荷さんに出会えないなんて! と焦ったが、
しょうがないんで、木陰を求めてお寺のベンチでいったん休憩し、
ついでに、縁もゆかりもない人々のお墓巡りなどしてこれで帰ろうかとも思ったが、
たまたま住職さんが出てきたので、道を教わり、やっとお目当てのお稲荷さんにたどり着くことができた。
その時にわかったことには、右に曲がればよかったところを、反対に左に曲がってずんずん行ってしまったので、見つけられなかったらしい。
しかし、ようやく着いた神社の入り口には「東京名所」とはっきりと記されている。
これを、千駄ヶ谷の駅前の交番が知らないというのはどういうことなのかと思ったが、
それはともかく、ここは鳥居が赤くなく、あまりお稲荷さんっぽくなかった。
岩屋の中に祠がしつらえてあるところは、妙におどろおどろしい雰囲気もあるんだが。
しかし、もしかするとこの稲荷は……まあ、いいか。

千駄ヶ谷は、今はなきart space<Loop-Line>で、一時よくliveをやっていたことがあったし、その頃には好きな紅茶屋さんもあったので、
けっこう通ったほうだと思うけれど、このお稲荷さんにはまだ一度も来たことがなかった。

とりあえずお参りができたので、恵比寿での騒々しさは忘れて帰る。

夜のニュースで今日の都内は30度を超えていたと知った。
数年前から書いていることだが、そんなに暑いとはまったく気づかなかった。
ちょうど、散策にいい季節になったな、いや、ちょっと暑いかな、ぐらいにしか思っていなくて、
都心もけっこう緑が多いよね、とかのん気に考えながら歩いてた。

やっぱり私は、気づかないでいるうちに熱中症になるタイプかな。

キーワード:

恵比寿 / 千駄ヶ谷


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