-
日程2018年12月13日 ~ 2018年12月28日
-
時間00:00
-
会場シアター・バビロンの流れのほとりにて
東京バビロン主催企画
「第2回 無国籍(サンエタ)・ソロダンスコレクション」出演者募集
これは、海外と日本の舞踏家・ダンサーによるソロダンス企画です。舞踏、コンテンポラリーに、新しい視点や、新しい世代の風を導入したいというコレクションです。実験的(ポスト・舞踏、ポスト・コンテンポラリー)な作品を、また若い方の挑戦もお待ちしています。
(企画プロデューサー:岡村洋次郎)
<募集要項>
【公演日程】
2019年5月3日(金・祝)~5月6日(月・祝)、18:30開場、19:00開演。
各日3人(日本のダンサー2名、海外のダンサー1名)を予定。
1部~3部の出演順は公演内容により前後する場合があります。
【会場】シアター・バビロンの流れのほとりにて
所在地:〒114-0003 東京都北区豊島7-26-19
【スケジュール】
4月29日(月・祝)~5月2日(木)
照明打合せ・稽古解放(各出演者90分)、客席作り、照明吊り込み
5月3日(金・祝)~5月6日(月・祝)
場当り、ゲネプロ、本番
【参加条件】
20分、30分、40分前後の作品。再演可。
前売2,800円×15枚=42,000円のチケットノルマ(16枚目からは全額出演者の売上)。
チケットは作成しない為、当日は予約リストを提出していただきます。
【応募方法】
記録映像(DVDまたはweb上で確認できるもの)とプロフィールを、
郵送またはメールでお送りください。(先着順に選考)
〒114-0002 東京都北区王子1-6-13-402 email@tokyobabylon.org
【応募締切】
12月28日(金)
【その他】
2回券など割引きチケットの販売を予定。劇場側の売上になります。
照明・音響オペは劇場側で行います。音源はCDでご用意ください。
劇場での照明打合せに参加できない方はメールでの打合せになります。
全体チラシは劇場側で作成します。単独チラシの作成も歓迎します。
写真撮影を依頼する方はゲネプロでお願いします。
【申込み・お問合せ】
東京バビロン http://www.tokyobabylon.org
〒114-0002 東京都北区王子1-6-13-402
Tel 03-3927-5482 (12:00-20:00)/Fax 03-5942-7337
――
2018年5月「無国籍舞踏會―いま、舞踏とは?」評
宮田徹也(嵯峨美術大学客員教授)
国内で、舞踏の衰退が叫ばれて久しい。最早舞踏を知る日本人は何百人ではないだろうか。海外のBUTOHは公演、WSと大人気で、「日本の文化」という枠すら超えている感覚を受ける。このような状況下で行われた「無国籍舞踏曾―いま、舞踏とは?」とは、何と有意義な企画であろうか。現在の舞踏界は、土方巽、大野一雄、を知らない第三世代に突入していると言われている。しかし、舞踏とは現代美術と同様、あらゆる権威を排除しているはずなので、直系の弟子だから正当であるなどという定義が存在する訳がなく、寧ろ私淑であるほうが琳派同然、日本の前衛らしく、相応しいのではないだろうか。すると、そもそもの「正当の舞踏」とは存在しないのではないかという発想にも結び付く。あるいは舞踏成立以前の、及川廣信の行動も再考しなければならないのかも知れない。
2018年の、いま、ここに、Audrey Eisenauer(フランス)、石本華江(東京)、Batarita(ハンガリー)、南阿豆(東京)、今豹子(京都)が舞台に立った。これまでの舞踏のイメージに従った者、今までになかった発想を披露する者と様々な印象を受けたが、それは舞踏家のほうの思想であるというよりも、立ち会う者の受け取り方のほうが重要視される。我々こそが、舞踏を色眼鏡で見てはいないか。これが舞踏だ!と、思い込んでいないだろうか。常に未知なる存在、それこそが舞踏なのではないだろうか。すると、舞踏は時空を超える。「無国籍」とはよく言ったものだ。舞踏そのものが、無国籍でなければならないのではないだろうかというメッセージを、私はこの公演で受け取った。
「無国籍舞踏曾―いま、舞踏とは?」の募集が始まった。舞踏とは思想だ。メソッドや世襲は関係ない。コンテンポラリーダンスを単なる狭い概念の一つに納めるのではなく、その根底の思想である「いま、ここのダンス」へ回帰させなければならない。いまこそチャンスである。