「バス停で降りたら、緑地に入って右か左のどっちか」
とか超aboutな書き方をした割りには、
意外にも見に来てくれた人もいたきのうだったが、
内田静男さんといっしょに阿佐ヶ谷駅から<すぎ丸>に乗ってバス停で降りたところ、
緑地は橋をはさんで右と左にパッキリと分かれていた。
あっ、そっか……
(これまでバスで行ったことはなかったので、停留所で降りたらどうなっているかはよく把握していなかった。ふだんは徒歩か自転車)。
これでは最初に右を取るか左を取るかで、
見に来てくれる人にとっては運試しになってしまう、と思ったけれど、
実際一発でたどり着いた人もいれば、やっぱり反対方向に行ってしまった人もいたみたいで、
それでも最後にはみな、内田さんのスマホによる誘導もあってかそれなりにたどり着き、
休憩をはさんで2セット行った。
内田さんのベースの音は幽界からの響きのようで暮れ始めた夕方の公園によくなじみ、
私も自分の声が思ったよりよく響いて聞こえたことがあって、
踊りというよりも、どちらかと言うとヴォイス・パフォーマンスの度合いが多かったような。
まあ、実際のところ、選んだ場所が富士塚のようにこんもりと盛り上がりながらも、
けっこう石ころが多くてちょっと足元がおぼつかなかったことも影響している。
しかし、この緑地を訪れる人々の多くは速歩か犬のお散歩のためのようで、
代々木公園とは違っておおむね私たちに無関心ではあったが、
子供だけは前回と同じく、ごく至近距離まで近寄ってきた。
ただ、いっしょに踊り出す子だけはいなかったけど
(まあ~、私のはそういうタイプの踊りじゃないし)。
この内田静男さんとは90年代の前半だか半ばだかに、
それぞれ触媒夜のメンバーとMERZBOWのメンバーということで共演をしたことがあったものの、
その頃の内田さんのことは残念ながら私はよく覚えていなくて、
再会したのは2年前の10月28日。
そして、duoでやったのは今回が初めて。
そのうち、indoorでもいっしょにやることになると思います。
でも、踊っている間に散々蚊に刺されまくって、
後で数えてみたら13箇所も赤くなっていた
(しかも、最後には顔もかまれた)。
デング熱の感染危険率は低いかも知れないけれど、「感染率が上がった~!!」と騒いだ私。
御嶽山が噴火したのも知らずに踊っていて、ようやく知ったのは合間の休憩の時。
内田さんは最初、青梅の御岳山(みたけさん)と勘違いして、
「ミタケサンが噴火した!」
と言ったけど、
「え~、あれは死火山だよ。オンタケサンじゃないの?」と聞いた私も、
なんか勘違いどころか根本的に間違っている……。
撮影は松井一郎さん。
こうして見ると、この通常の舞台とは違う互いの離れっぷりがよかったような……。