架空の会社を名乗るエナジードリンクのキャンペーンがあって、
キャンペーン隊が街頭や企業で、
RAIZINというドリンクを無料配布するんだけど、
その時、キンキンに冷やした缶を手渡すと共に、
ミニスカ・スーツのキャンペーンガールが名刺を握らせる。
名刺に目を落とすと、
「Secretary」(秘書)という肩書きで、キャンペーンガールの名前が顔写真入りで書いてある。
なに、コレ?
さっき、配ってた人じゃない、秘書がサンプル配るの(秘書は普通そんなことしない)?
と、
このドリンクの存在はおろか、キャンペーンも知らなかった私は、
先日、ここしばらく通ってるところの社食でもらわされてきょとんとしたけれど、
ごはんを口に運びながらしげしげと名刺を眺めるうちに、
ああ、これ冗談か……とわかってきて(かなり遅いかも)、
それにしてもなにかなあ、このセンス。
「知的法人」? 「この国をアゲる」?
「ライジンは仕事にも遊びにも情熱を求めるあなたに、
爽快なフレーバーと刺激で、スマートなライズ感を提供するドライ系エナジードリンクです」
って、
今はそんなイケイケの時代ではないと思うんだけど……と漠然どころか、多大なる違和感。
しかも後でネットで調べてみると、
「何でも言うことを聞く秘書が当たる!」というキャンペーンもやっていたことがあるらしくて、
「秘書」という名の総勢25名のキャンペーンガールの顔写真がホームページに名入りでずらっと並んでいた。
この中の誰かが「当たる」のかも、とか、
缶を渡された時に生で手に触れたあの子が「当たる」のかも、
という気にさせるそのやり方は、いかにも、AKB的商法というか……。
しかし、その商法を女の私にも適用させようってのはどういう了見だ?
ヘテロじゃなければ女当たってもうれしいかも知れないけど、
それぐらいなら、イケメン秘書も用意したらどうなんだ!
(って、私はいらないけど。うっとうしいから)
と、最初から女の消費者など眼中にないところに相も変わらぬ男社会の偏ったものの見方を感じたけれど
(まあ、エナジードリンク自体がが元々男性をターゲットにした商品なのかも知れないけど)、
たとえイケメン秘書を取りそろえたところで、
人間を「当たる」と平然と言ってのけたこのキャンペーンに、
この国を「アゲる」どころか、この国を「サゲる」商魂、この国の「退化」をはっきりと感じた。
そりゃ男相手でも女相手でもセックスをちらつかせたら売れるのはあたりまえでしょう。
でも、それを一番の誘引力にしたら、文化が廃れるのは少女まんががすでに証明したこと!
(って、話、専門的過ぎるね)
こんな異性を道具扱いする、下司な妄想を刺激する商法が公然とまかり通っていいのか!?
で、このドリンクの肝心の味はどうだったのかと言うと、
なんだったっけ、このピリピリ感……と飲みながら考えていて、
缶の裏を読んでようやく、あ、そうか、ショウガか、と気づいた。
ショウガテイストを足しただけでまったく新しいドリンクのような顔してるなんて~(しかも、着色料濃い)!
果たして、こんなものが市場に定着するのだろうか……。
それにしても今夜は、超強力な満月のせいか輪をかけて頭が痛い
(暴風のさなか、切れ切れの雲に見え隠れしてピカピカの満月が見える!
ベランダ出るとすごく危険そうなんだけど!)。
ショウガドリンクごときではとても治りそうにないな……。
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ところで、10月のReiko.AのTabelaでのタロットスケジュールはこんな感じです。
↓
http://www.webdice.jp/diary/detail/7572/