2008-04-26

チュ事件その2・模倣犯についてはね… このエントリーを含むはてなブックマーク 

にゃんこは思うのよ。
それは、"人の口には戸は立たぬ"と同じで、
誰にも止めることはできない、と。

なにもどんどんやってください、と言うつもりはないけれど、
誰かがなにかをしたいと思ったことを、止めることはできないよ。
まあ、人まねなんかしてなにが楽しいのか、というのがにゃんこの正直な感想ですが…。

ただ、それをマスメディアがまたいちいち取り上げるので、
よけい模倣犯罪が蔓延してしまう、という嫌いが現代にはありますね。
きっと昔だったら、隣村ぐらいまでですんでいたんでしょうけどね。
今じゃ、ちょっとしたニュースでも、全国津々浦々まで行き渡ってしまいますから…。

でもね、それがすべてマスメディアという送り手側のせいなのかというと、そういうわけではないと思うんですよ。
そのメディアの報道を喜んで受け止めている受け手側の態度にも、責任はあると思うんです。
そして怖いのは、それが模倣犯罪の件数を増やすことよりも、異端者を排除するシステムとして機能してしまう時があること。

受け手側も、自分たちが受け入れられないと思った人を排除するために、マスメディアを利用してしまうのです。
きっと多くの人が、チューリップ切断犯を許せないと思ったからこそ、
マスメディアもみんなが喜ぶと思って、模倣犯の顔をさらしたんですよ。
これは、人間社会で言うところの「吊るし上げ」という行為ですね。
にゃんこは決して犯罪擁護者ではないので、この場合は犯罪とされる行為の大小が問題となってくるのですが、やっぱりにゃんこには、「チューリップぐらいで」という気持ちにしかなれないの。
たとえそれが、どんなに手塩にかけられて、大切に育て上げられたチューリップたちであってもね。

だって、草花はまた命をつなぐことができる。
踏みにじられた人の心だって、また立ち直ることができるんだよ!

キーワード:

チューリップ


コメント(2)


  • 浅井 隆 2008-04-26 20:20

    >きっと昔だったら、隣村ぐらいまでですんでいたんでしょうけどね。

    遠くのニュースを報道すればいいという訳ではありませんが、トロントではテレビでジンバブエの選挙問題を地元のニュースと同じような時間で放送しています。

    要するに、日本はテレビのせいで、日本国村になってしまい、その証が今回のチューリッピ事件といえるのではないでしょうか。

    あと、ニュースという公共の電波を使って放送をするという自覚がテレビに携わる人たちに全くないことの証でもあると思います。

    もっと伝えるべき事、取材するべき事があるはず。

    長野の聖火リレーも抗議した人たちをテレビはちゃんと取材して伝えているのでしょうか?
    中国国旗ばかりで、ゴールから排除されたというチベット旗を映さないとしたら、まさに報道管制がしかれている中国とかわらないのでは。どうなんでしょうか? ネットではチベット旗が見当たりません。

    今、ニュースで長野の聖火リレーの模様が15秒程流れました。台湾人がランナーに近寄ったところを警察に押さえつけられています。しかし、異様な光景!

  • Reiko.A/東 玲子 2008-04-26 23:03

    どうでしょう、TVのニュースではチベット国旗らしきもの(なんせ、見慣れないんで)を持った人たちもちゃんと映されていましたけど。
    でも、ゴールからはずされていた、ということは知りませんでした。ただ、午後の5分のNHKニュースでは、この聖火リレーの報道しか話題がなくって(それだけで終わってしまって)、にゃんこはむしろ、ほかに伝えることはないのか…と思ってしまいましたが。

    これまでのどの国でも、聖火リレーは異様な光景でしたね。
    あの中にもしおもしろ半分で(TVに映りたいから、とかいう理由で)、妨害行為をしていた人がいたりしたら怖いですよね。

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