2011-02-13

可視化されたアクション-エジプト革命/Wikileaks- このエントリーを含むはてなブックマーク 

きのうと今日、面白い「作品」を見つけたので紹介。

Nao Tokui氏のブログより
「Visualizing Wikileaks #1」
http://www.sonasphere.com/blog/?p=1626

公電公開と言われてとっつきにくい人のために、
今回の公電内容の国名を抽出して統計、
そしてjavaアプリprocessingにて国と国の関係の深さも可視化したもの。

op.discが始まった頃、よくテクノを聴いていたので、
そのときのイメージで徳井さん=DJっていうイメージを持っていて、
徳井さんのエンジニアとしての活動はICCの展示でなんとなく知っていたぐらい。

今回はICCのメルマガから今度のICCでのtwiterを使ったワークショップを知り、
徳井さんがこんな面白い実験をされていたのを知りました。

ネットワークや先端技術のおいしいところがつまったメディアアートが、
ポリティカルな話題に触れるのは必然性を感じる。
でも国名抽出のみで内容に触れなければ可視化されてもとっつきにくいところもあるけれど、
とにかくWikileaksをこのように再構築するのが面白い。

もう一つ。

BBCの素晴らしいフォトマップ。タフリール“レボリューション”スクエア。

BBC News
Egypt: The camp that toppled a president
http://www.bbc.co.uk/news/world-12434787

18日間、ALJAZEERA、その他海外メディア、twitter、facebook等でエジプト革命を見てきた人たちは、
この広場のここにトイレがあったのか!ここにブロガーたち集まってたんだ!とか、
見て面白いですよね。

エジプトではムバラクがやっと辞任。
18日間かかって、おそらく自分の身辺を整理したり巨額の資産を押さえられないための手段を考え実行しただろうし、
もしかしたら米政府と何か打ち合わせしていたかもしれない。
(吟味した結果の考えですが、個人的見解。)
歓喜のエジプト国民も、エジプト革命を見届けた私たちも、
これからエジプトが健全に民主化の道を進むためにに、さらに努力が続く。
軍に関してもどこまでムバラクの息がかかっているか、まだはっきりしない。

要は、本当にエジプト国民が望んでいたアメリカに都合の良い政権と決別できたかどうか。
軍の先導のもと選挙を行なって、結局アメリカが後押しした内閣とかになっちゃえば意味がない。

先駆者となったチュニジアは、今も混乱、
デモに参加した人々の燃え尽き症候群もなかなかひどいらしく、
そのあたり私の地元のこのチュニジア雑貨屋さん「ダールヤスミン」のオーナーの道上さんのブログで軽く触れられています。
http://daryasmine.exblog.jp/

とりあえずは歓喜のエジプトですが、
今後も要注目です。

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山本 佳奈子

ゲストブロガー

山本 佳奈子

“Offshoreというサイトでアジアのインディペンデントなアート・カルチャーを紹介しています。webDICEコントリビューターとして、「キューバ紀行」「アジアン・カルチャー探索ぶらり旅」書いてました。”


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