近年、これだけ膨大な情報・モノ・コトが存在する中で、自分がほんとうに心からググっとくる創作物に巡りあえるのは非常に稀なことである。まぁ、それはただ単に歳をとって変に見る目が養われてしまったからかもしれないが…でも、ほんとうにイイものには自然と無意識に体が反応する、ベタだけど感動する。
山川冬樹さんはみるものを引き込む圧倒的な存在感がある。なにが圧倒的かといえば、私が思うに肉体を使ったパフォーマンスである。頭(髪)から足の先まで、使えるものはすべて使う。体から出てくる「気」のようなものが会場に充満して、ステージと客席との境界線がなくなり音と一体になる感覚。いつもみても気が抜けない、あっという間に時間が流れていく。というか、時間の感覚も失われてしまう。
そこに、東野祥子さんのダンスを超えた!独創的なダンス、rokapenisさんのあゔぁんぎゃるど!な映像、それぞれ3つの個体が個をだしながらもうまく混ざり合って、すんごいまじこれかっこいいセッションとなってしまったのである。
約30分という短い時間が過ぎ去り、終わってからもお客さんの拍手がなりやまなかった会場。ごちそうさまでした!チーン!