2010-01-11

『アバター』(にゃん流レビュ) このエントリーを含むはてなブックマーク 

初3D映画にて、初落涙(今年の)。
でも私が泣いたのは、物語に出てくる部族のよりどころである大樹が倒れたところで、
登場人物のみんなが泣くから涙が出てきたのであって、
感動したというよりも、もらい泣きのようなものかも知れない…。

さて、しょっぱなから言い訳をしてしまいましたが、
私としてはわざわざ映画館まで見に行ったかいがありました。
ストーリーは確かに紋切り型で、多くの人が言うように特に新鮮味はありませんが、
元々SFというのは元型を発現させやすいものであって、
そこらへん、自分はちいとも気になりません。
もちろん、定型的過ぎて、見ていてちょっと気恥ずかしいところもあったけれど、
まあ、それにはあえて目をつぶるとして、
この映画が強調しているのは、闘争のカタルシスをも含めた生命の躍動感なのだと思います。
だから、森に守られた部族が、自然と交わりながら全裸に近い状態で暮らしている。
後半、目には目を、歯には歯を、のような戦いになだれ込んではいくけれど、
生物が生存のために戦うのはむしろあたりまえ。
そのような本能さえ薄れがちな現代人に向けた、
野生の息吹を伝えようとする映画なのではないでしょうか。

私は異星のナヴィ族のしなやかな体に、精神のたくましさも感じましたよ。
あんなふうに半裸で人前に出るなんて、
自分に自信がなければとてもできるものではないし
(体に、じゃなくて自分自身の存在に)。
それは、自らを相手にさらけ出していることであり、
同時に相手を受け入れようとしていることの証しでもある。
だから、愛しているということを意味する言葉も、I love you.ではなくて、
I see you.という五感を使っていることを表わす言葉なんだね。

そのようなことを体感するためには、
やはりこれは、劇場公開中に3Dで見ることがお勧めです。
映画館まで足を運んだあげく、
どたん場で料金の差額に迷って普通版で見る、なんてことは間違ってもしないように。

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