2008-10-15

文樹、アクションあるのみ! このエントリーを含むはてなブックマーク 

上映1時間前に横浜開港記念会館に到着。
時雨のなか、右翼の旋回車が「渡辺、出てこーい!」とがなり立てる。
「あんたも映画監督なら、もっと心温まる映画をつくりなさいよ。ポニョを見習え、ポニョを」というのには笑ったが。

会場に入ると、軍服の男が警備の人間にいちゃもんをつけていた。
隅っこのほうで待っていると、知り合いに出くわし挨拶。
やがて、渡辺監督が現れ、がなる右翼さんを横目に搬入開始。
右翼さんは、ビデオをまわしていた一般客(関係者?)やたまたま観に来ていたI会のSさんに矛先を変える。

18時近くなって、ようやく開場。
場内でも一悶着あるかと思ったが、30分遅れで無事上映が始まった。

映画はじつに素晴らしかった。
『ノモンハン』はサスペンス・メロドラマ、『天皇伝説』はポリティカル・アクションであり、姉妹篇というべきつくりになっている(『ノモンハン』には、僕が学生時代に携わった映画『私をみつめて』の主人公Kさんもスタッフおよび役者として参加している)。

特に『天皇伝説』は必見。
中盤まで延々と冗長な説明が続くので、なかば退屈していると、ラスト30分間で怒涛のアクションが繰り広げられる。
ロープウェイ! 列車! おまえだったのか!
ここには現代のアクション映画が忘れかけたすべてが詰まっている。
外でがなっていた右翼の人もこのアクションシーンだけは観るべきだった。

キーワード:

渡辺文樹 / ノモンハン / 天皇伝説


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佐野 亨

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