三が日は家にこもっているつもりだったけど、
ベランダに出てみたら思いのほか暖かかったので
(ここ数日に比べたら)、
重い腰を上げて、今日はようやく初詣に出かけた――もちろん産土神さんと、お稲荷さん。
産土神さんとこまでは陽の当たる道を歩いて数十分ほど。
ほかにも参拝客はいたけれど、並ばずにお参りできて快適だった。
今度からは、三日に初詣に来ようかと思う。
お稲荷さんところはそこからまた歩いて数十分。
駅前に近づいていくにつれて人出が多くなり、
かなりの店もすでに営業を始めていたし、
ほとんど日常と変わらない光景にげんなりしそうになる。
でも、黙々と歩き続けて目的地に到達。
道に迷わなかったというところに、かえってお稲荷さんとの縁が薄くなっているのを感じる。
参道で、大きなパンダが描かれた帯を締めて、小パンダ柄(パンダこちゃこちゃ)の手提げを持った女の人を見かけて、
私なら絶対にやらない着こなしだけれど、
「パンダ好きなんですか?」とつい声をかけたくなったものの
(ついでに、「パンダ珈琲」、もう開いてるみたいでしたよ、とも教えてあげたかった)、
ほとんどの人は見知らぬ人に声をかけられるのを嫌う(のをいちおうは知ってはいる)ので、こらえておいた。
ここは産土神さんよりも大きめの神社なのでさすがに並んだけれど、
それでもいつもほどではなく、すぐに自分の順番に。
お参りして、古札を納めて、新しいお札を買って、甘酒飲んで。
ああ、やっぱり三が日内にお参りできてよかった(礼を失してはならないから)、
と思った年が明けての三日目であった。