きのうは、毎年7月10日に行われるお寺の施食会だったんだが、
時節柄、やはり信徒は全員オンライン参加。
まあ、お葬式も今やそうなっているというから、そんなところでしょう。
とはいえ、ヴィデオカメラで好角度から撮影してくれるので、
いつもは前列の人の陰になってしまってよく見えない住職さんの拝礼のようすも、
施食棚に飾ってある大きな「三界万霊」の位牌もよく見えて、
さすが、撮影ならではのよさがあった。
お坊さんは三密を避けてか、いつもの大人数とは違って数名しか姿が見えなかったけれど、読経の厳かさはいつもと変わらなかったし、
お鈴の音のお堂への響き具合もいつもと変わらず。
十分に臨場感を堪能できたのだった。
ところで私は去年までは相変わらず、施食会のことをお施餓鬼と言っていたけれど、
いつの頃からかうちの宗派では、語の意味を考慮して、施食会というようになっていたようで……まったく気づかなかったが。
というのも、母からいつも夏になると「お施餓鬼」「お施餓鬼」と聞かされていたからだろう。
いずれ新型コロナが下火になった頃には、
現場参列も、オンラインでの参加もどちらも選べるようになるといいな、と思った。