東京地方は涼しい連休が続いている。
やっぱり、咳がちょっとぶり返してしまったようだ。
きのうは割と散策中のいいことしか書かなかったが、
都会のど真ん中の寺である増上寺は、
増え続けるガイジン観光客のおかげで、半ばスクランブル交差点化していて
(もちろんあれほど混んでいるわけではないけど、そのはしゃぎっぷりで、ということ)、
本堂の前で子供に何度もジャンプさせてヴィデオを撮っている大人がいたり、
参道に寝そべって記念写真を撮っているカップルがいたり、で
(東京タワーが寺院の後ろにいっしょに写るからね、まあ、相当映えるよね)、
ガイジン観光客のマナーに手厳しい私としては、
よほど、ここはそういうことをする場所ではない、と注意しようかとも思ったんだが、
いや、この程度のことで腹を立てるのは心が狭いかもしれない、とも思い、
控えていたのだった
(しかも、京都なんかこの比じゃないし。去年、この目でじかに見てきたけれど)、
確かに、私も散々他国の宗教施設に信者でもないのに足を踏み入れ、
そのしつらえや雰囲気を部外者の目で観賞してきたわけだが、
礼拝のじゃまにならないように、ということは日本人向けのガイドブックには書いてあったし、
それは守ってきたつもり(たぶん……向こうはどう感じていたかはわからないが)。
彼らの観光用のガイドブックにはそういう注意書きは書いてないのだろうか。
一度引ったくって見てみたい。
ところで、写真は増上寺境内の「千体子育地蔵菩薩」。
恐山を凌ぐほどの風車の数で圧巻!
ここは水子地蔵と紹介しているところもあり、
しかし立て札には「子や孫の無事成長を祈って」とあり、
だがしかし、すぐ左手のお堂ではやはり水子供養もしていて、
結局どっちなんだ、と思ったが、
立て札の日本語の説明の下にある英文解説をよくよく読んでみると、
「死産や流産した子のために」ときちんと書いてあった。
やっぱりそうだよね(あたりまえか)。
気のせいか、水子地蔵に接した後は自分はどうもくたびれる。
マングースを背中にしょっても耐える性格だからだろうか。