2008-07-07

感動したよ、まぢで このエントリーを含むはてなブックマーク 

昨日、実は京都に行ってきました。クラムボンのスケジュールをご存知の方はもうわかるでしょう?そう、郁子のSolo Tourの最終公演を観に行くため。

実は東京のオーチャードホールは仕事の都合で行けなくてですねぇ...もーかなり凹んでたんですが、京都の公演日にたまたま大阪に行く機会が出来て「おおっ、神様が行ってこいって言ってくれてる」と思い、すかさずウチのスタッフに席を確保してもらうことに。ちなみに郁子には内緒。

会場は非常にゆったりとしたホールで、アンビエンス(反響)もたっぷりな落ち着いた感じ。ちょっと遅れてしまい、会場に入った時には1曲目が終わってたのですが、「ピアノ」からホールにすべりこむ。

もう、しょっぱなから郁子の演奏にびっくり。弾き語りツアーからバンドのホールツアーまでのあいだに一体何があったんだ?ってくらい唄もピアノもスゴい安定していて、観ているとぎゅーっと引き込まれて行くような錯覚になる。うわー、なんだこりゃー。「トゥインクル」からオオヤン(オオヤユウスケ)が入り、その後の「ケモノと魔法」の終わりからバンドがぞろぞろっと入ってきてから、まだ4曲目だというのにもうクライマックスの勢い。そして、そのバックバンドが[Phonolite]だっていうのだからもうたまったものではないっ。

もー大好きなんです。Phonoliteの1stは発売した頃これでもかってくらい聴いてたし、大友良英さんの[NEW JAZZ QUINTET]とか芳垣さん(ROVO)の[Vincent Atmicus]とかでも耳にしていたので、それがまさか自分のバンドメンバーのソロに参加しているなんて、そりゃ感動もひとしおですよー。まーしかしメンバー全員ビックリするほど個性が強くて(笑、もー何処観ていいんだか、と。中牟礼(貞則)さんのGibson ES-175の甘いトーンに酔い、外山(明)さんの「関節が外れてゆくような」(爆、スイマセン...他のボキャブラリーを連想しても、「脱臼」とかそんな言葉しかみつからなーいっ)、それでいてビックリするくらいグルーヴするドラム、突然コーラスまでさらりとこなす太田(朱美)さんと橋本(歩)さん。そしてぎゅーっと曲をフォーカスして、そこにすんなりとボトムする水谷さんのウッド...。そして、PAがZAKさんだったのもまたスゴく良かった。最小限のリヴァーヴを使ってふぅ〜っとホールの空間を広げたり、またぎゅっとレヴェル(音量)を落として各楽器のまっさらな音をホールに鳴らせたり、なにより舞台の目の前に並んであったスピーカー(名前失念)の影響もあってか、郁子の声がもの凄く上品で艶のある感じでホールに響いていた。いやー、もうきゃっきゃしてる郁子の理由も分かるわ、これは(笑。

個人的におおはた(雄一)くんと共作した曲(名前言ってたか?っていうか発売されてない他人のアルバムの曲を演奏しちゃう郁子先生...)をコンボセットでやったのがツボだった。古いRCAのリボンマイク使って立って歌う郁子の感じが渡辺はま子的(古過ぎ...)でまたいい味だしてたなぁ。あと、舞台裏側に流れていた映像がスゴく美しかった。アンコールの「ユニコーン」で出てきたカリフラワーの映像は圧巻。「もうすぐ夜が明ける」の弾き語りでLiveは終了、時間的に2時間30分。全く以て、すばらしく、美しいLiveだった。

会場には奈々(郁子の妹でもあり写真家)の姿や、わざわざ最終日のために集まっているスタッフの面々も。PARAのDrの千住さんとか岩崎愛ちゃんも来てくれていた。舞台裏に行って、何故か媒体やらゲストに挨拶するミーティングルームにこっそり忍び込む。そして郁子が挨拶のために部屋に...オレを見るなり悲鳴のような声で「ええええええええええええ〜〜〜!!!!!!!」。

おー、みごとにドッキリ大成功(笑。実はオレがここに来るのを知らなかったのは郁子ただ一人だったので、スタッフもみんなその反応を喜んでいた(ただ、そのハナシにはオチがあって、その後同じホテルに滞在する予定だった僕は、予約の名前が見あたらず、チェックインができなかった。後になってプロモータが「いやー、郁子ちゃんにバレないようにちょっとダミーの名前を...」とひとこと。...メチャメチャみんな本気だったんだな、ええ?)。そのあとは打ち上げに参加して、久々に事務所、レーベルのスタッフや「たゆたう」で映っているツアークルーの面々にも逢ってお酒を呑む。そして、もちろん[Phonolite]のメンバーの方々にも挨拶。水谷さんから今度の新しいアルバムのCD-Rをもらい、一人舞い上がってしまった。うーん、久々にあんな呑んだ気がする。次の日二日酔いでアタマがんがんだったもんなぁ。

しかしまー、とにかく行けてよかった。郁子にも言ったが、今回のツアーメンバーでのライヴ音源を出したらきっとみんな喜ぶだろうなぁ、と。ほんとスゴかったもん。たぶん、行けなかったヒトはこれ聴いたら悔し泣き聴きします。次のフジロックはどんなことになるのか本人は全く考えてなかったようだけど、これは必ず観たほうがいいと思う。今の郁子はスゴいっす。仮にもバンドのリーダーのワタシが言うんだから絶対ですぜ、みなさん。

キーワード:

原田郁子 / Phonolite / 音楽 / Live


コメント(1)


  • ichi-ohyama 2008-07-08 10:15

    voice
    時が経てば

    脱臼(笑

    タフになってましたねお嬢

mito (clammbon)

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mito (clammbon)

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