にゃんこが気になるのは、
作中の「ドマつく」とか、「ドギつく」とか、「ジレジレする」
とかいう、作者の造語だか、当時の俗語なんだか、方言だかわからない言葉だけ
(「ドマつく」って「ドキドキしながらまごつく」ことかな?
「ドギつく」は、「どぎまぎする」?
「ジレジレする」は「じりじりする」のことだろうってのはすぐわかるのだけど…)。
いったい誰が読んでいるの?
書店で平積みになって久しいけれど、
自らも低賃金労働者で、搾取されていると感じている人たちなの?
それとも、昨今なにかと話題になる貧しい労働者とはどいうものなのか、
興味を覚えた人たちが読んでるの?
以前mixiの書き込みでも見かけたけれど、
ほんとうに貧しい人なら、400円以上もする文庫本なんて買う気になれないはず
(にゃんこ、いつでもなんでもおサイフと相談)。
ならば、やっぱりほとんどの読み手は後者だとみなすべきなのだろうか…。
でも、はっきり言って、
いわゆる現代のワーキングプアと、蟹工船の乗組員なんて比較にもならないよ。
ここから、現代を学べるものはなにもない。