地元であれこれ生活必需品を買い回り
(洗濯機カバーだの、ジッパーの壊れたスニーカーの代わりになるものだの、今夜のお惣菜だの)、
両腕にビニ袋やバッグだのをいっーぱいぶら下げて、
重さに負けそうになりながらも、気分はきわめてのんびりと夜道を歩いていたら、
目の前をタタタターと一気に道を横切る猫のように!
あっ! と思ったのはつかの間、道を渡り終えた後はまたもす早く消えてしまった。
しかも、わざわざ立ち止まって見送っていたのは私ぐらい。
周りにちらほらいた人々はきわめて無関心で、
いつもと変わらず、手元のスマホを見つめていたり、明かりのまぶしいコンビニに入っていったりする。
阿佐ヶ谷ではもはやハクビシンはさしてめずらしくもないのだろうか……
(ってか、まさかこの人たち気がついてもいないんじゃ?)。
しかしやっぱりしっぽ太いね、ハクビシンて。
その後は雨になってしまったけれど、また会いたい! ハクビシン!!