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日程2011年03月04日 ~ 2011年03月13日
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時間11:00
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会場(渋谷道玄坂東急本店からすぐ)
■Produce Unit SELECT(プロデュースユニット・セレクト)は3月4日(金)より3月13日(日)まで、渋谷ポスターハリスギャラリーにて「ねこぢるy個展~湾曲した記憶~」を開催いたします。
ねこぢるy(ねこぢる・わい)は80年代~90年代のサブカルシーンを代表するマンガ家であった、ねこぢるの共作者としてその創作活動を支え、また、自身のペンネームである山野一(やまの・はじめ)名義では多くの衝撃的な作品を発表し、特殊漫画家として知られる根本敬氏をして「山野一が描き出す不幸のどん底は逆に大乗仏教的ですらある」と言わしめた表現者です。
2000年代にはCGによるマンガ、イラストの制作を中心に活動してきましたが、昨年10月の小個展では20数年ぶりに制作した4点のタブロー作品を発表。
ねこぢる作品のキャラクターである「にゃーこ」と「にゃっ太」をフューチャーした甘やかで不思議な夢のようなその世界は来場者や識者から高い評価を得ました。
今回の個展では新作約10点を展示予定となっています。
サブカル、コミック、絵画…といったさまざまなDNAが交錯する、今の日本でなければ生まれ得ないねこぢるyワールドを是非ご覧ください!
Produce Unit SELECT公式ブログ
http://www.please-select.me/blog/
■ねこぢるy(ねこぢる・わい)=山野一プロフィール
1983年、山野一名義の「ハピネス・イン・ビニール」を「ガロ」に発表し、デビュー。
「ガロ」や劇画誌を舞台に人間の業や宿命を暴き出すような作品を次々に発表。
中でも時代がバブルに差し掛かろうとする1985年に弱冠22歳で「ガロ」に連載を始めた「四丁目の夕日」は下町の懐かしい風景の中に潜む格差、貧困、家族の絆や友情の崩壊といった悲劇をマンガ史上に残る過激な表現を織り交ぜて描き、現在に至るまで読み継がれるロングセラーとなっている。
そんな山野一名義での創作活動とシンクロするようにして、1990年頃からは妻であったねこぢるの創作上の共作者兼プロデューサー的な役割を務め、「ねこぢるうどん」「ねこ神さま」「ねこぢるまんじゅう」「ぢるぢる旅行記」などにまとめられた作品群を手掛け、熱狂的な“ねこぢるムーブメント”を作り出した。
1998年のねこぢるの逝去後はねこぢるy名義で「ねこぢるyうどん」などの作品を発表。この頃からマンガ作品をCGで制作するようになり、並行してCGによるビジュアル・クリエイターとしての活動も開始。
2010年10月、20数年ぶりにアナログ手法により制作した絵画作品を中心としたミニ個展「ねこぢるyの世界2010」を開催、来場者や識者から高い評価を得て本格的に画家としての活動をスタートする。