-
日程2010年03月12日 ~ 2010年03月14日
-
時間19:30
-
会場リトルモア地下
photo:Jean Noel Pignet
舞踏:竹之内 淳志
音楽:小宮 広子 水、石、竹、鈴、他・声
音楽:アントワン・ルテリエ (ギター・ウクレレ・トランペット・フルート)←追加!!!
照明:吉岡靖
音響:吉田光利
宣伝美術:佐々木暁
企画制作:リトルモア地下
全3回公演
2010年3月12日(金)〜3月14日(日)
開演:19時30分 受付開場:19時10分
料金:予約2800円 /当日3000円 (全席自由)
毎回終演後にアフターパーティーを行います。※カンパ制
//////////////////////////////////////////////
ご予約・お問い合わせ:2月3日(水)より受付開始
リトルモア地下 03-3401-1042 平日10-18時
//////////////////////////////////////////////
【Message from CHIKA】
日本での活動を再開した竹之内さんに出会ったのが2008年、そして2009年。竹之内さんはニンゲンの味がして、会うとなんだか元気になってまた会いたいなあと思わせてくれる清々しい人。2010年も公演をやる=事を興すっていう連続性を新鮮に思える。それって正解のない世界で唯一の正解なんじゃない? そういえば、竹之内さんにどうして世界に行ったのか?と尋ねたら、「うーん、遠心力」って。そーか、グルグル回って踊り続けたらポーンとレーンを越えちゃったんだね。そしていまこの瞬間も世界のどこかで夢中で踊ってるんだ。さて、今年も自らの1年の確認と新たな挑戦のために「場」を開こうと思う。 リトルモア地下ますい
【Message from Atsushi Takenouchi】
『身ひとつ』
アルチュール・ランボーに舞踏を送る
16歳の頃幾度も繰り返し読んだフランスの詩人アルチュール・ランボーの詩集< 酔いどれ舟>を昨年日本に帰国した折、旧い箱から見つけた。彼は狂気と混沌と美と錯乱の幻視者だった、、、。そして彼は、詩と決別し「身ひとつ」で異国へ船出、37歳で命を終えた、、、。
その詩集はすっかり忘れていた僕の過去を呼び戻す引き金になった、、、、狂気と混沌と美と錯乱を錬金術のように肉化する舞踏と出合った頃の全ての記憶を。
20年後、37歳の僕は日本国内の様々自然や遺跡、廃墟、神社や寺、学校、障碍者施設などで600箇所即興公演“じねん”を終え、日本から船出、フランス、ヨーロッパを中心に様々な国や場にて舞踏をはじめる、、、。今考えると”37歳”とはアフリカで右足を失ったアルチュール・ランボーの亡くなった年齢だ。同じ年齢に僕は彼の生まれたヨーロッパにやっと来る事ができた。
潜在意識に埋め込まれた冒険者ランボーがいなかったら、体の弱かった喘息持ちの僕は自己にとってのカラダの冒険“舞踏という船”に「身ひとつ」で 飛び乗っただろうか、、、、。そして、此処ヨーロッパへ「身ひとつ」で船出し、更に様々な国や場で踊っていただろうか。
ランボーは20歳代で詩作と決別した後、中東やアフリカを放浪、様々な事実と伝説を生んだ、、、。
僕は思う。彼は夢想の詩作と決別し、詩を肉化するリアルな人生を選んだのだと、、、。
生命を賭け、手を足を実際に動かし、リアルな人生という舞台を踊ることを選んだのだろう、、、、。右足を失い、生命を失う最後の最後まで、、、。ランボーの人生は「身ひとつ」で真に生命を賭し、死と向き合って踊る、舞踏そのものだ、、、、。
ありがとう、アルチュール・ランボー! 狂気と混沌と美と錯乱の見者よ! 16歳の僕の潜在意識に埋め込んでくれたあなたのギフトへ深く感謝する。そして、僕のこの50年に満たない人生で培った舞踏をあなたに送ろう。「身ひとつ」で、人生の縮図と言われるこの舞台の上で、、、、。僕の魂はあなたの魂を追いかけつつ踊る、、、、。
竹之内 淳志