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日程2014年07月12日 ~ 2014年08月03日
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時間11:00
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会場gallery COEXIST-TOKYO
「Continuous Temporality - 持続する、仮設 - 」 野村在/赤石隆明
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会期: 2014年7月12日(土) - 8月3日(日)
企画: 八木宏基(HARMAS GALLERY)
入場: 無料
時間: 11:00 - 19:00 月曜休廊
会場: gallery COEXIST-TOKYO
共催: HARMAS GALLERY、G/P GALLERY、gallery COEXIST-TOKYO
協力: TKC 東京カラー工芸社
※7月12日(土)
○アーティストトーク: 17:00〜 野村在×赤石隆明 司会:長谷川新(インデペンデント・キュレーター)
○オープニングレセプション: 18:00〜20:00
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「Continuous Temporality - 持続する、仮設 - 」と題された本展では、写真を表現手段の軸としながらも、いわゆる”写真家”という枠には収まらない二人のアーティストを紹介いたします。
野村在はこれまでの制作活動の中で、今この瞬間は二度と訪れないという理念のもと、全ての物質が持つ「消滅へと向かっている」本質を可視化させ、定着させる試みを続けてきました。
彼は、様々な移ろいやすい素材(蜜蝋や油脂の塊、脆いプラスチックなど)による彫刻作品を制作してきた中で、実際にそれらの作品が損なわれていく過程を目撃し、最終的にそれらを撮影した写真のみが記録として残った事に着目し、いわば写真による彫刻とも言える作品の制作をはじめます。
人間の目では捉えきれない物質の瞬間的なフォルムの移ろい(様々な素材の粉末の破裂、液体が空中を落下する様子など)をカメラにより固定化したシリーズや、近年精力的に取り組んでいる野外に設置された公共的なオブジェクト(テニスコート、仮説的なトイレ、駐車場の屋根など)を、夜の暗闇の中で吊るし、恒常的な状態から逸脱させた上で浮かび上がるようなライティングで撮影したシリーズなどの制作を通し、自身をとりまく世界を構成する物体の有り様を手探りで検証しているかのようです。
一方、赤石隆明の制作を特徴付けているのは被写体のサンプリングとリミックスを繰り返すような、自己増殖的な作品展開です。
彼の周辺の美術作家の制作風景や作品、インスタレーションを撮影し、それらの写真を自ら額装した上で組み合わせて一つの立体作品のように提示したり、展示した作品を破壊していく様を映像におさめ、そこからのイメージをまた一枚の作品として提示する。または自作の写真をゼロックスコピーしたものを額にいれ提示したり、画像をコラージュしたものを布にプリントし、その布で様々なクッションを制作し、部屋を埋め尽くすなど、写真は一枚の印画紙である前にあくまで画像である事を活かした、大胆かつ緻密な作品群を形成しています。
この野村、赤石ともに共通しているオブジェクト志向とも言える制作態度には、印画紙表面に表されるイメージにとどまらず、再度被写体をリアリティある現実空間に立ち上げようとする意思が見て取れます。
今展では、写真と立体作品が同居する展示構成により、両作家の目指す作品展開をご覧頂けることになると思います。
ぜひともこの機会にご高覧いただきますようお願い申し上げます。
■お問い合わせ■
gallery COEXIST-TOKYO
東京都江東区木場3-18-17 2F
tel:03-5809-9949
mail:info@coexist-tokyo.com
URL:http://coexist-tokyo.com