【EO18とはなんなのか】
Enjoy Over 18の略。18歳以上の方に楽しんでいただけるアップリンク独自のレイティングです。17歳以下の方は入場いただけません。
【なぜEO18版で上映するのか】
R15+版のボカシを行なった部分は『リアリティのダンス』においては、ボカさないと映倫区分適用外だということでした。通常は性交シーンでない、だ勃起していない男性器、女性のヘアなどはR18+でレイティングでOKになりまることが多いです。
ただ、区分適用外となるとどうしようもありません。
ただ、全裸の拷問と排泄シーンは日本の法律においても猥褻ではないと判断しますので、17歳以下は入場できないという制限をつけての無修正での公開に踏み切りました。無修正版を公開しないとあまりにも文化的に遅れた国であることを容認することになるし、なにより監督の意図することが全然伝わらないことになるので無修正版を他の映画館に迷惑をかけないように、せめて自社のアップリンクだけでは無修正で公開することにしました。
【区分適用外とはなにか】
映倫の規定では映画館での上映は不適切とし、映倫の区分適用外とするとしています。
。性器を拷問、性器からの排泄、児童ポルノなどが該当します。レイティングしようがないということです。なので配給会社はカットしたりボカシをいれたりして審査をしてもらいます。最近ではキム・ギドクの『メビウス』がそうでした。
【拷問シーン】
映倫の審査基準に拷問がらみの性器表現は、区分適用外という基準があるので『リアリティのダンス』では父親が全裸で拷問しているシーンにはR15+版では性器にボカシを入れました。拷問する相手が去り全裸の父親だけになるとボカシを外しました。ここの男性器は拷問と絡まないため区分適用外ではありません。EO18版はすべてボカシがありません。
【おしっこのシーン】
映倫の審査基準で性器を露出した排泄シーンは区分適用外という基準があるので『リアリティのダンス』では父親と母親のおしっこをするシーンでR15+版ではボカシを入れました。これは猥褻だからということではなく区分適用外という基準だからです。EO18版ではボカシなしです。
【なぜアップリンクだけEO18版での上映ができるのか】
映画館にはいわゆる興行組合に加盟している映画館とそうでない映画館があります。興行組合に加盟している映画館は映倫審査済みの映画を上映するという内規があります。アップリンクは非加盟映画館なので独自のEO18版を上映しています。
【なぜアップリンクは興行組合非加盟なのか】
学生が作った映画などは映倫審査を受けていません。また多くのドキュメンタリー映画もそうです。興行組合に加盟するとそれらの映画を上映できなくなるため加盟していません。加盟は試みましたが映倫無審査の映画を上映しているので加盟を断られました。
【興行組合加盟の映画館で映倫非審査の映画が上映されているがこれはどうなのか】
この件で組合に問い合わせたことがあります。そういう映画館は組合を脱退してほしいとおっしゃってました。映倫の方は公開作全てが審査を受けている訳ではないとも。近年のビデオ上映やライブ上映など対応できてないようです。