2011-01-09

神代辰巳レトロスペクティブ、オススメです。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

最近は、阪神沿線で季節労働中。

阪神は最近、近鉄電車と提携して、新しい線路を敷き、阪神なんば線を開通。
最近と言ってももう1年以上になるか。

そのおかげで、阪神九条駅へのアクセスがよくなり、
九条のシネヌーヴォに頻繁に行けるようになった。

今年はしょっぱなから、日活ロマンポルノの神代監督作品の懐古映画祭。

私は現在27歳なんで、日活ロマンポルノを見る機会もなけりゃ、
見ていたであろうおじさんたちからの情報などもなかったので、
まったくの神代辰巳初心者だった。

すでに3本観たけれど、この芸術性とか社会性とかは、
確実に今のAVとは違うし、なんて素晴らしい時代だったんだろう、と、まさに懐古。

そりゃ、これを観ていた世代と、今の世代では、
恋愛の種類がまったく違うんだろうなと、すごく納得。
確実に、インスタントではない。

画面上で繰り広げられている性的行為がインスタントかどうか、ではなく、
作品として、インスタントとはかけ離れている。
当時の世代は、神代辰巳のポルノを観て、社会や政治、愛や哲学を考えさせられただろう。
まあ当時と今は違うのでそれも要因しているけれども。

とにかくこんな素晴らしい企画をするシネヌーヴォはさすが。
不況でも閉館できないように足しげく通います。

で、女性の一人客、女性同士、男女カップルも見に来ているので、
女性でちょっと興味があるけど、なんだか、、、と思う人もぜひ見に行ったほうが良いです。
劇場で神代辰巳作品をこんなに観れるなんてこれが最後かもしれないし。

当然、キューバでも一人で官能映画祭に行っていたような私は、
毎回1人で見に行っている。

インスタントなエロ動画で満足している人にぜひ知ってほしい。
今はポルノに興味がなくても、いつかインスタントに飽きるときが来るだろうから。

神代辰巳レトロスペクティブ シネヌーヴォ内特集ページ
http://www.cinenouveau.com/sakuhin/kumashiro/kumashirotop.html

キーワード:

ポルノ / 神代辰巳 / シネヌーヴォ


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山本 佳奈子

ゲストブロガー

山本 佳奈子

“Offshoreというサイトでアジアのインディペンデントなアート・カルチャーを紹介しています。webDICEコントリビューターとして、「キューバ紀行」「アジアン・カルチャー探索ぶらり旅」書いてました。”


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