「週間文春」の書評ページの著者は語るを読んで、これは今読むべき本と確信。
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「エロスというのはまず、差異の問題なんです。違う者同士が差異に反発しながら惹かれる中で色気を発する。ところが大量消費社会というのは人心にローラーをかけて差異をならしていくんですね。差異がないほうが満遍なく物が売れますから。すると人々の選択能力も低下する。そしてそれはエロスの低下ににもつながるんですよ」
「物を書くというのはね、自分を暇に追い込むようなものです。今は学校でも社会でも能率が大切だと言うでしょ。で、悩んだり苦しむことはいけないことだという価値観ができてしまった。その反動が今増えている鬱じゃないかしら。でも鬱は悪ではなくて力を溜め込むときですよ。私も鬱のときにたどたどしく書いたもののほうが、躁状態で書いたものよりよかったりする。暇になったときこそ何ができるかが問われるし、文学の出番でしょうね」
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吉井由吉氏は社会が今いちばんとりこまなければならないテーマが「エロス」だと言う。
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国家が嫉妬し禁止するような「ラブソング」を
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