醒めることの無い悪夢。
永遠に続く地獄。
とにかく、ドキドキした…ビクビクした…。
今回の敵は幽霊の類というより、完全にエクソシストに出動要請を出さねばならない系であろう。誰か悪魔祓いしてくれ、今すぐに。そう、この物語はエクソシストたる正義の味方不在の物語。とにかく悪夢が醒めない、永遠に続く地獄。誰も助けてくれない。
映画の組み立ては、物凄く古典な感じも強い。実は、ほぼジョン・キューザックの一人芝居、中盤は舞台のようだ。(フリードキンの『BUG』を思い出したりしたvv)しかし、これに素晴らしい「音」による演出が加えられているのが本作品の特徴だろう。バックに流れるBGMのようなものではなく、単なる効果音でもなく…あの「音」を何と形容すればいいのか分からないが、主人公マイクの頭の中で鳴る「狂った音」とでも言うのか。そこに唐突に出てくるカーペンターズの「愛のプレリュード」…ぬるい現実における幸せの象徴?
とにかく、5.1chサラウンドの為せる業…。
こええぇんだ、これが。
なので、映画館で見ないと魅力半減なのは確実。
是非、音の良いところで。