ほぼ予備知識ゼロ、予告編も見ずにいきましたよ。
ここにきて、報知映画賞、ヨコハマ映画祭、日刊スポーツ映画大賞と次々に受賞。
これは間違いない……と無理矢理行きました。
当日は興奮しすぎてTwitterレビュー10連投したほど。
ダメ出しもあるにはあるけど、さまざまな伏線がうまい具合に回収されていくなか、
さらなる伏線が最後にドーン!
脚本がいいのです。
オダギリジョーのベタ褒めも納得。
しかも、これが商業映画初監督・初脚本とは、中野量太はトンデモない。
今年の邦画界は「君の名は。」だけじゃないぞ。
中野量太が世に出たぞ。
一番はおばちゃんに徹した宮沢りえだけど、
娘役の杉咲花、伊東蒼は助演賞ものでしょう。
また、ストレートな物語がゆえ大画面(劇場)なりの説得力があった。
劇場で見れたことは、2016年ラストの幸運だったと実感できる。
テレビだとここまでの感動はなかっただろう。
そのなか、なんでも泣くワタクシは泣けなかったけど、周りはボロ泣き。
脚本が良すぎて“仕事モード”で見てしまったためか。
なんにしても、娘を持つ母親には絶対に見て欲しいですね。
で、脚本読みたい(パンフに載っているらしいけど、850円は悩んだ)。
ただ、東宝でも松竹でもないので興業的に厳しいけど「この世界の片隅に」みたく、口コミに頼るしかなく、ゆえにもっと盛り上がって欲しいぞ。
日本アカデミー賞もかなり厳しいだろうけど、「百円の恋」的にも応援したいのだ(分かる人は分かる、無理な理由)。
ものすごく、中野量太監督には期待している。
しかし、2016年の邦画は「君の名は。」も含めて豊作揃い。
そのなかで、報知映画賞、ヨコハマ映画祭、日刊スポーツ映画大賞で注目されたとはいえ、日本アカデミー賞は組織票がデカイからなぁ。