(c)2008オニマクリスプラナ製作委員会
ショーン・コネリー、キース・リチャーズ、矢沢永吉、椎名誠、北野武、三國錬太郎、三浦友和ら、各界著名人を撮りつづけている写真家・操上和美の初監督作品『ゼラチンシルバーLOVE』。
「一枚の写真もきちんと撮れていないのに映画はやれない」と写真家としての道を極めながら、20年以上前から操上が思いを寄せ続け、初挑戦となった本作は、言葉では一つも語らずとも人間そのものから放出されるエロティシズムの香りに満ちた男と女のドラマとなった。
無機質な部屋から向かいの女をビデオカメラで監視する男(永瀬正敏)。男の部屋と運河を隔てた無機質な部屋で24時間監視され、ビデオで撮られる美しい女(宮沢りえ)。
運河に面する殺風景な部屋。男の部屋から見えるのは、無造作に平積みされた本の列とテーブルが一つ。キッチンにはステンレスの鍋。
男は女を撮り続ける。本を静かに読む女、卵をきっちり12分30秒でゆでる女、卵を食べる女。
食べ終わると、着飾り、部屋を出ていく女。いつしか女に心を奪われていく男。男の存在に気づく女。
交わらないはずの2人の運命は…
『ゼラチンシルバーLOVE』
2009年3月7日(土)より、銀座テアトルシネマ、東京都写真美術館、新宿武蔵野館ほかにて公開
監督・撮影監督:操上和美
出演:永瀬正敏、宮沢りえ、天海祐希、役所広司、他
2008年/日本/87分
配給:ファントム・フィルム