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日程2009年07月11日
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時間14:30
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会場草月ホール
1950~60年代、電子音という新しい素材を手に、驚くべき壮大な音響世界を作り出していった日本の作曲家たち 柴田南雄、黛敏郎、湯浅譲二、武満徹、一柳慧…。
電子音楽黎明期の、いまなお斬新な作品の数々を、ライヴ空間で体感する。
1950年代、日本の音楽界に「電子音」という全く新しい技術がもたらされた。欧米と日本とがさほどの時差なく同じスタートラインに立つ技術だっただけに、日本は欧米に追随することなく独自の発展を遂げることができた。日本を代表する作曲家たちがこぞって試みた未知の音響の創造は、現在のエレクトロニック・ミュージック・シーンから、クラブ・カルチャー、そしてJ-popにまで、広く影響を与えている。そのあくなき探究心と底知れぬ実験精神に、現代の聴衆も圧倒されるに違いない。
http://www.arion-edo.org/tsf/2009/program/m02/?lang=ja
■プログラムA テープ作品集:「電子音楽の夜明け」 (14:30~)
◎選曲:坂本龍一
1950~60年代、電子音という新しい素材を手に、未知の音響世界の創造に挑んだ日本の作曲家たち… 電子音楽黎明期の傑作の数々を、坂本龍一が選曲
□ミュージック・コンクレートのための作品「X.Y.Z」 (1953) 黛 敏郎
□素数の比系列による正弦波の音楽 (1955) 黛 敏郎
□七のヴァリエーション (1956) より [抜粋] 諸井誠/黛敏郎
□テープのための「水の曲」 (1960) 武満 徹
□パラレル・ミュージック (1962) 一柳 慧
□フォノジェーヌ (1962) 高橋悠治
□『時間』 (真鍋博アニメーション) (1963) ※映像上演(愛媛県美術館所蔵) 高橋悠治
□「怪談」より (1964/66)より [抜粋] 武満 徹
■プログラムB テープ作品集:「大阪万博へ」 (16:45~)
◎選曲:坂本龍一
日本の電子音楽が、創作数の上でもピークを迎えた1970年。大阪万博では、開会式をはじめ、お祭り広場、各パビリオンで、電子音響の壮大な実験が繰り広げられた。Bプログラムでは、電子音響の隆盛期、’70年万博までの代表作を一挙上演
□電子音のためのインプロヴィゼーション (1968) 柴田南雄
□トランジット (1969) 三善 晃
□東京1969 (1969) 一柳 慧
□ホワイトノイズによる「イコン」 (1967) 湯浅譲二
□テープのための「アッセンブリッジス」 (1968) 松平頼暁
□ヴォイセス・カミング (1969) より [抜粋] 湯浅譲二
□スペース・プロジェクションのための音楽(1970) 湯浅譲二
□特別出品 個展(1978) 坂本龍一
■プログラムC 佐藤聰明 作品集(19:00~)
~テープ、デジタル・ディレイと2台ピアノのための~
《エメラルド・タブレット》 1978 (テープ作品)
《リタニア》 1973、 《太陽讃歌》 1973 (2台ピアノ、デジタル・ディレイ)
《宇宙(そら)は光に満ちている》 1979 (ソプラノ、ピアノ、パーカッション)
小坂圭太(ピアノ)、稲垣 聡(ピアノ)、佐藤聰明(デジタル・ディレイ)
野々下由香里(ソプラノ)、山口恭範(パーカッション)
<企画協力>小沼純一(音楽文化論/早稲田大学文学学術院教授)
<音響ディレクション>有馬純寿 <機材協力>オアシス
<協力>堀内宏公(日本伝統文化振興財団)
全席自由
プログラムA ¥1,500
プログラムB ¥1,500
プログラムC ¥3,000
一日通し券(各回入替有り) ¥5,000