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6月

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終了《トークイベント》ヒュッゲトーク「アルネ・ヤコブセン:建築と植物」 〜 グリーン・コスモロジー:緑の空間がもたらす可能性 〜

建築家・家具デザイナーとして有名なアルネ・ヤコブセンの仕事に<グリーン・コスモロジー>の観点から迫ります。

  • 日程
    2012年06月28日

  • 時間
    19:30

  • 会場
    クリエイティブスペース「amu」

※Photo : Danmarks Kunstbibliotek Samlingen af Arkitekturegninger

【概要】
デンマークを代表する建築家アルネ・ヤコブセン。我が国ではアントチェア、エッグチェアなど椅子デザイナーとして知られていますが、どの家具も彼の設計した建築物(ノボノルディスク、SASロイヤルホテル)のためにデザインされたものでした。デザイン性、機能性に優れたそれらは、建築物と離れて「ひとり歩き」をはじめ、時代を経た今もなお世界中で売り上げを伸ばしています。

ところで、ヤコブセンのデザインの根底にある「植物、生物との関係」について語られることはあまり多くありません。本トークでは特に植物との関係に焦点を当て、ヤコブセンの人物像、デンマークの地理的条件、建築、社会制度などについて話を展開していきます。

日照時間の短いデンマークの冬は、一般の人にとっても精神的に落ち込んでしまいがちです。実際に自殺率も高く、鬱病患者、アルコール依存症も多いのです。その辛く長い冬を乗り越えるための工夫が、照明などのインテリアデザインの向上につながりましたが、ヤコブセンは常緑の空間にこだわり続けました。ヤコブセンは、住宅のみならず国立銀行の屋上にも巨大な日本風庭園をデザインしています。

ヤコブセンの<グリーン・コスモロジー>は人々に心の平穏をもたらしたのでしょうか?

イベントの最後には、ヒュッゲな雰囲気の中、参加者のみなさんとお茶を飲みながらのフランクな意見交換の場を持ちたいと思います。

<アルネ・ヤコブセン Arne Jacobsen(1902-1971)>

デンマーク生まれのモダンデザインの巨匠。セブンチェア、アントチェア、エッグチェア、スワンチェア等の椅子は、機能的な美しさを保持しながら、使いやすさと親しみやすさから、日本のみならず世界中の人々に今もなお支持されています。
建築家としての代表作は、ベラヴィスタ集合住宅(1934)、オーフス市庁舎(1942)、スーホルム集合住宅Ⅰ(1950)、ムンケゴー小学校(1957)、SASロイヤルホテル(1960)、オックスフォード大学セント・キャサリン・カレッジ(1964)、デンマーク国立銀行(1971)など多岐に渡ります。
「完璧主義者」として知られる彼は、家具だけでなく、時計、照明器具、灰皿、水栓金具、テキスタイルなど、建築に付随したプロダクトデザイン等を数多く手掛けています。

【プログラム】
2012.06.28(木) 19:00 開場
19:30〜21:00 トーク

【出演者】
和田 菜穂子(Nahoko Wada) キュレーター/モダンデザイン研究者

東北芸術工科大学教養教育センター准教授/同美術館大学センター准教授。慶應義塾大学非常勤講師。学術博士(phD)。 1992年青山学院大学卒業、2006年慶応義塾大学大学院後期博士課程単位取得退学、2006-2008年デンマーク政府奨学生としてコペンハーゲン大学留学。2009年より現職。2004-2005年、2008-2009年神奈川県立近代美術館学芸員。建築・デザイン分野でのキュレーションが専門。展覧会企画の他、美術館と連携した造形&身体表現のワークショップなどイベント企画多数。著書に「近代ニッポンの水まわり」(学芸出版、2008)、「アルネ・ヤコブセン 時代を超えた造形美」(学芸出版、2010)など。

【定員】 40名
【入場料】1000円(ワンドリンク付)
【会場】amu
【主催】amu

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