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投稿者:fruit2woods


9月

17

終了2017/9/17「第11回関西クィア映画祭2017」すてっぷ(大阪会場)

関西クィア映画祭は、「クィア(Queer)」を 切り口に、「性」をテーマにした映像作品を上映するお祭りです。3つの特集、全17の国・地域から計27作品を上映。

  • 日程
    2017年09月17日

  • 時間
    13:00

  • 会場
    すてっぷ(とよなか男女共同参画推進センター)(大阪府豊中市玉井町1-1-1-501エトレ豊中5F)

【性に当たり前なんてないよ】
  
 あなたはどんな性別で暮らしていますか?
 恋愛やセックスは好きですか?どんな恋愛やセックス、人との関わり方をしていますか?
 「男らしさ」や「女らしさ」が期待されることに、しんどくなった経験はありませんか?
 こういった「男女という制度」の枠組みから出て、自分らしい性を生きている人たちが、既に沢山います。典型的であってもなくてもいい、変(=クィア)でもいい、性のあり方は多様だ、私たちは生きていける。関西クィア映画祭は、そんなメッセージがあふれる映画を上映する「みんなのお祭り」です。
  
  
  
【ところで「クィア」ってなんですか?】
  
 ひとりひとりが自分の性や生き方を選び決めていこう、規範の押し付けに反対しよう、というメッセージです。
 「クィア/queer」は、性の領域で「ふつう」ではないと考えられている人々への蔑称として使われてきた英語でした。これを逆手にとって使うことで、様々な少数派を肯定し、「ヘンでもいい」「不一致は私たちの豊かさだ」と差異の権利を主張し、LGBTだけでなく「普通ではない」「典型的でない」生き方をポジティブに捉えなおす意図があります。
  
  
  
【あきらめにサヨナラ よろこびにコンニチハ】
  
 いくらメディアで取り上げられるようになったといっても、昔よりはマシになったといっても、“当たり前”を押し付けられるワタシたちの日常はそれほど変わっていない。
 「今日もワタシが思っていることをアナタに伝えられなかった…」「今日もワタシが生きたい性を生きられなかった…」「そもそもワタシの性って何なのだろう…」いろんな思いが交差し、様々な“当たり前”を目の前にして、あきらめたくなる。
 でも、あきらめなければ、きっと出会えるよろこびがある。自分の思いを誰かに伝えるよろこび、自分の生きたい性を生きるよろこび、人とつながるよろこび。「よろこびに出会いたい!」「あきらめたくない!」そう思えるような、「きっかけ」に、「後押し」に、この映画祭はなりたい。(にしき)
  
  
  
【タイヘン×ヘンタイ】
  
 性別や恋愛のあり方、生き方は多様だー私たちはそう思って集まります。しかし時間を重ねると、私たち自身も他者の性のあり方に無知だったり、時には受け入れ難いことがある、と気がつきます。「LGBT」を掲げていてもゲイ男性ばかりを取り上げることは、珍しくありません。男性中心主義やバイやトランスへの無関心など性に関わる差別だけでなく、性とは別の面での差別(日本人中心主義や植民地主義、健全者主義など)も、私たちの内部にもあります。「少数派の中の少数派」を作ってしまうことや、限られた資源の中で優先順位をつけること、身近な差別・抑圧への無関心は、多数派社会だけの問題ではありません。
 シングルイシュー主義や単純化した分かりやすさには用心しよう!私たちの複雑さや自分の特権に向き合い、本当に多様性を手に入れるのは、とても「タイヘン」なのです。
 また最近は「LGBT」の用語が流行りですが、私たちは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、異性愛といった簡単な言葉では表しきれない存在です。恋愛対象の性別や自身の性別が、個人の人生の中で「変わる/変態する」ことだってあります。
 さらに、大企業や行政の顔色をうかがい、社会の多数派に「受け入れてもらう」ためにお行儀よくすることと引換に、現にある「私たちの豊かさ」を手放すのはゴメンです。「ヘンタイだってフツーの人だ」と言うだけではなく、「あなたももっとヘンタイになれる」とも言いたい。
【タイヘン×ヘンタイ】のキャッチコピー、「私たちはひとりひとり違っている、という現実に向きあうんだ!」という心意気を表現するには、ピッタリの言葉だと思いませんか?
  
  
  
  
【上映作品紹介】
  
  
●●1枠目●●
開場13:10 開演13:30
  
『メジャーさん!』
(Annalise Ophelian/2015/米国/91分/音声:英語|字幕:日本語)
  
有色トランス女性の権利のために40年間アメリカで闘ってきた、黒人トランス女性で元セックスワーカーの活動家、ミス・メジャー。1969年のストーンウォール暴動を闘い、投獄され、家族からも絶縁されながらも、希望とユーモアと愛を大切に、仲間たちと支え合ってきた。
ミス・メジャーを慕う人々のインタビューより、有色トランスが直面する差別について、そしてその状況に対抗するコミュニティの力について、熱く語られる。
  
http://kansai-qff.org/2017/works/major.html
  
※ミニ特集① 私たちのストーンウォール 枠
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米国LGBT運動の始まりとしてよく言及されるニューヨークでのストーンウォール暴動。1969年6月28日のその暴動の発端は、黒人のドラァグクイーンのマーシャ・P・ジョンソンさんと、プエルトリコ系のトランス女性シルビア・リベラさんだった。しかし昨年公開された映画「ストーンウォール」では、白人シスジェンダーのゲイ男性を闘いの主人公として描いていた。有色トランス女性やブッチダイクの存在を歴史から消し去り、ストーンウォールの闘いの成果を白人ゲイ男性が盗む描き方だったため、強い批判をあびた。
米国でも、「私たち」の内部の差別(女性差別・人種差別・トランス差別)は今もあり、それへの抵抗と闘いが続けられている。その闘いに敬意を示し、日本人ゲイ男性にも自身の特権に気づいて欲しいと祈念しつつ、有色トランス女性のドキュメンタリーを2作品、上映する。
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●●2枠目●●
開場15:45 開演16:05
  
『サラ/Rara』
(Pepa San Martín/2016/チリ・アルゼンチン/92分/音声:スペイン語|字幕:日本語)
  
母とその恋人、妹の4人で暮らすサラ。
クラスメイトへの意識と冷やかし、キスの経験、親への抵抗、自己顕示のためのちょっとした嘘や強がり。
微妙に揺れ動く10代の心理と日常を淡々と綴った佳作。
本作を流れるのは会話のみでナレーションによる説明はない。
だからこそ、サラの行動から汲み取るものは、観る者ひとりひとりによって違ってくるだろう。
思えば自分もこんな感じだった。そう、サラはかつてのあなたそして私。
  
http://kansai-qff.org/2017/works/sara.html
  
  
●●3枠目●●
開場18:20 開演18:40
  
『36歳、童貞。』
(Skyler Braeden Fox/2017/カナダ/29分/音声:英語|字幕:日本語)
  
敬虔なクリスチャンだった10代とレズビアンだった20代。今じゃFTMで中年一歩手前のスカイラーは、若いころにヤり損ねたセックスがあることに気づく。友人たちの助けを借りて、カメラの前でごくごく標準的なフツーのセックス、そうシス男性との挿入セックスにいざ挑戦!
  
http://kansai-qff.org/2017/works/36virgin.html
  
  
『Yes, We Fuck!』
(Antonio Centeno, Raúl de la Morena/2015/スペイン/60分/音声:スペイン語|字幕:日本語)
  
これは、欲望と機能的多様性(私たちの社会で障害と呼ばれるもの)のある身体にまつわる6つのお話を集めたドキュメンタリー。
これまで「セックス×障害」をテーマにした映画の多くは、「障害を持つ異性愛者のシス男性」のセックスを中心に描いてきた。でも本作品が映し出すのはヘテロでバニラな「障害者のセックス」だけじゃない。クィアで熱く、湿っぽくて官能的なセックスを、その場に関わる様々な人間の目線で描き出す。
  
http://kansai-qff.org/2017/works/yeswefuck.html  

  
※セックス特集枠
  
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 セックス! セックス! セックス!特集
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〜奪われたセックスを取り戻す 2017年・秋〜
いろんな感じ方、覗いていきませんか?
  
セックスはしても、しなくてもいい。
でもセックスをする人の数だけセックスがあるのなら、普段私たちが映画やポルノの中で目にするセックスはどうしてこうも一辺倒なのだろう?マンコを持つのが、完璧なボディでフェミニンな「女」だけだったり、チンコがイかないと終わらなかったり、したくない行為の強要が良しとされたり、かたや全員が健全者だったり。もっとクィアで、リアルで、複雑で、パワフルで、それでいて最低限のマナーを全員が尊重する、障壁をぶち壊すようなフェミニストなセックスを見せたい。それが、世の中のフツーに奪われた私たちのセックスを取り戻す、2017年のセックス映画特集です。
欧米のクィア映画祭やポルノ映画祭から厳選した、肌の色、体のカタチ、セクシュアリティー、感じ方も多様な4作品。各作品がそれぞれの課題を補い合って見せてくれるのは、政治的で刺激的で官能的な、もしかするとあなたにとって初めての世界かもしれません。(岸茉利)
  
  
  
  
  
★チケット情報
http://kansai-qff.org/2017/Ticket.html
  
  
★情報保障
・日本語作品にも日本語字幕をつけて上映します。
・壇上からの発言には、手話通訳が付く予定です。
・会場スタッフは全員メモとペンを常備し、筆談に対応します。
  
  
  
〈ホームページ〉http://kansai-qff.org
〈電話(留守電)〉080-3820-2731
〈FAX〉06-7878-8882
〈メール〉info@kansai-qff.org
〈mail(English)〉info-en@kansai-qff.org
〈Twitter〉@kqff_off icial
〈Facebook〉KansaiQFF
〈ブログ〉http://blog.livedoor.jp/kansai_qff/

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