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投稿者:fruit2woods


9月

16

終了2017/9/16「第11回関西クィア映画祭2017」ドーンセンター(大阪会場)

関西クィア映画祭は、「クィア(Queer)」を 切り口に、「性」をテーマにした映像作品を上映するお祭りです。3つの特集、全17の国・地域から計27作品を上映。

  • 日程
    2017年09月16日

  • 時間
    13:00

  • 会場
    ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)1階パフォーマンススペース (大阪市中央区大手前1丁目3番49号)

【性に当たり前なんてないよ】
  
 あなたはどんな性別で暮らしていますか?
 恋愛やセックスは好きですか?どんな恋愛やセックス、人との関わり方をしていますか?
 「男らしさ」や「女らしさ」が期待されることに、しんどくなった経験はありませんか?
 こういった「男女という制度」の枠組みから出て、自分らしい性を生きている人たちが、既に沢山います。典型的であってもなくてもいい、変(=クィア)でもいい、性のあり方は多様だ、私たちは生きていける。関西クィア映画祭は、そんなメッセージがあふれる映画を上映する「みんなのお祭り」です。
  
  
  
【ところで「クィア」ってなんですか?】
  
 ひとりひとりが自分の性や生き方を選び決めていこう、規範の押し付けに反対しよう、というメッセージです。
 「クィア/queer」は、性の領域で「ふつう」ではないと考えられている人々への蔑称として使われてきた英語でした。これを逆手にとって使うことで、様々な少数派を肯定し、「ヘンでもいい」「不一致は私たちの豊かさだ」と差異の権利を主張し、LGBTだけでなく「普通ではない」「典型的でない」生き方をポジティブに捉えなおす意図があります。
  
  
  
【あきらめにサヨナラ よろこびにコンニチハ】
  
 いくらメディアで取り上げられるようになったといっても、昔よりはマシになったといっても、“当たり前”を押し付けられるワタシたちの日常はそれほど変わっていない。
 「今日もワタシが思っていることをアナタに伝えられなかった…」「今日もワタシが生きたい性を生きられなかった…」「そもそもワタシの性って何なのだろう…」いろんな思いが交差し、様々な“当たり前”を目の前にして、あきらめたくなる。
 でも、あきらめなければ、きっと出会えるよろこびがある。自分の思いを誰かに伝えるよろこび、自分の生きたい性を生きるよろこび、人とつながるよろこび。「よろこびに出会いたい!」「あきらめたくない!」そう思えるような、「きっかけ」に、「後押し」に、この映画祭はなりたい。(にしき)
  
  
  
【タイヘン×ヘンタイ】
  
 性別や恋愛のあり方、生き方は多様だー私たちはそう思って集まります。しかし時間を重ねると、私たち自身も他者の性のあり方に無知だったり、時には受け入れ難いことがある、と気がつきます。「LGBT」を掲げていてもゲイ男性ばかりを取り上げることは、珍しくありません。男性中心主義やバイやトランスへの無関心など性に関わる差別だけでなく、性とは別の面での差別(日本人中心主義や植民地主義、健全者主義など)も、私たちの内部にもあります。「少数派の中の少数派」を作ってしまうことや、限られた資源の中で優先順位をつけること、身近な差別・抑圧への無関心は、多数派社会だけの問題ではありません。
 シングルイシュー主義や単純化した分かりやすさには用心しよう!私たちの複雑さや自分の特権に向き合い、本当に多様性を手に入れるのは、とても「タイヘン」なのです。
 また最近は「LGBT」の用語が流行りですが、私たちは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、異性愛といった簡単な言葉では表しきれない存在です。恋愛対象の性別や自身の性別が、個人の人生の中で「変わる/変態する」ことだってあります。
 さらに、大企業や行政の顔色をうかがい、社会の多数派に「受け入れてもらう」ためにお行儀よくすることと引換に、現にある「私たちの豊かさ」を手放すのはゴメンです。「ヘンタイだってフツーの人だ」と言うだけではなく、「あなたももっとヘンタイになれる」とも言いたい。
【タイヘン×ヘンタイ】のキャッチコピー、「私たちはひとりひとり違っている、という現実に向きあうんだ!」という心意気を表現するには、ピッタリの言葉だと思いませんか?
  
  
  
  
【上映作品紹介】
  
  
●●1枠目●●
開場13:10 開演13:30
  
『姉妹関係』
(トレイシー・チョイ/徐欣羨/Tracy CHOI/2016/マカオ・香港/97分/音声:広東語|字幕:日本語)
  
1999年のマカオ返還の日、周りが喜びに沸き立つ中、セイは、リンから突然の別れを伝えられた。リンの子ロクをふたりで共に育て「ずっと一緒にいよう」と想い合っていたのに、なぜ?
リンの死を知り、15年ぶりに故郷マカオを訪れたセイ。マッサージ嬢として働いていた当時の仲間や、青年になったロクに再会する。貧しくもたくましく生きてきた青春の日々。あなたはあの時何を考えていたの?—真実を知ったセイは、もう一度自分の道を選び直す。
  
http://kansai-qff.org/2017/works/shimaikankei.html
  
  
●●2枠目●●
開場15:40 開演16:00
  
『スカーレットロード』
(Catherine Scott/2011/オーストラリア/106分/音声:英語|字幕:日本語)
  
「性を表現することは誰もがもつ権利で、それは障害者もだよ」そう語るレイチェルは、シドニー在住のセックスワーカーであり、「セックスワーカー」と「障害を持つ人」を繋げるための活動を行っている。セックスについて考えるときに、私たちがしばしば置き去りにしているものとは。「セックスワークは労働だ!非犯罪化を!」と訴えるこの映画は、ヘテロを中心に描くという限界はありつつも、私たちに考えるきっかけをくれる。
  
※上映後、トークを予定しています。
  
企画協力:SWASH(Sex Work and Sexual Health)
  
http://kansai-qff.org/2017/works/scarletroad.html
  
  
●●3枠目●●
開場19:05 開演19:25
  
『レンズ越しのあなたに』
(Marit Östberg/2015/ドイツ/69分/音声:英語|字幕:日本語)
  
フィクションとノンフィクションの境目を行き来する、ポルノ・ドキュメンタリー。バーで、トイレで、野外で、そして車内で、激しく熱く快感を求めあうクィアたちのセックスは、監督が出演者の一人・リズに宛てた長いラブレターでもある。吐息の混じりあうその親密な空間には、どこか懐かしさも感じるリアリティと、まるで友達のセックスを除き見るような背徳的な快感が交差する。
  
※セックス特集作品
  
http://kansai-qff.org/2017/works/lends.html
  
  
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 セックス! セックス! セックス!特集
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〜奪われたセックスを取り戻す 2017年・秋〜
いろんな感じ方、覗いていきませんか?
  
セックスはしても、しなくてもいい。
でもセックスをする人の数だけセックスがあるのなら、普段私たちが映画やポルノの中で目にするセックスはどうしてこうも一辺倒なのだろう?マンコを持つのが、完璧なボディでフェミニンな「女」だけだったり、チンコがイかないと終わらなかったり、したくない行為の強要が良しとされたり、かたや全員が健全者だったり。もっとクィアで、リアルで、複雑で、パワフルで、それでいて最低限のマナーを全員が尊重する、障壁をぶち壊すようなフェミニストなセックスを見せたい。それが、世の中のフツーに奪われた私たちのセックスを取り戻す、2017年のセックス映画特集です。
欧米のクィア映画祭やポルノ映画祭から厳選した、肌の色、体のカタチ、セクシュアリティー、感じ方も多様な4作品。各作品がそれぞれの課題を補い合って見せてくれるのは、政治的で刺激的で官能的な、もしかするとあなたにとって初めての世界かもしれません。(岸茉利)
  
  
  
  
  
★チケット情報
http://kansai-qff.org/2017/Ticket.html
  
  
★情報保障
・日本語作品にも日本語字幕をつけて上映します。
・壇上からの発言には、手話通訳が付く予定です。
・会場スタッフは全員メモとペンを常備し、筆談に対応します。
  
  
  
〈ホームページ〉http://kansai-qff.org
〈電話(留守電)〉080-3820-2731
〈FAX〉06-7878-8882
〈メール〉info@kansai-qff.org
〈mail(English)〉info-en@kansai-qff.org
〈Twitter〉@kqff_off icial
〈Facebook〉KansaiQFF
〈ブログ〉http://blog.livedoor.jp/kansai_qff/

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